オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederiは、メデリピルのユーザー345名を対象に家庭の性教育に関する意識調査を実施し、その結果を公表した。

家庭の性教育に関する意識調査

■家庭での性教育の内容は「生理について」が約3割

同調査で、家庭での性教育の内容を尋ねると、「生理について」が最も多く27.7%、次いで「ジェンダーの多様性について」が11.4%、「妊娠について」が9.6%と続いた。

反対に、「妊孕力や不妊について」が0.6%と最も少なく、次いで「性感染症について」が1.5%、「中絶について」が2.1%という結果に。

家庭での性教育の内容

■約7割が家庭での性教育に抵抗や難しさを感じる

家庭での性教育に抵抗や難しさを感じるかと聞いたところ、「とても感じた」が28.0%、「感じた」が39.8%と、合わせて7割近くを占める結果に。

家庭での性教育に抵抗や難しさを感じるか

また、「とても感じた」「感じた」と回答した人に、その理由を聞いたところ、以下のような回答が得られた。

<家庭での性教育に抵抗や難しさを感じる理由(一部抜粋)>
・上手に伝えることが難しく、産婦人科医がおすすめしていた本を見せながら教えたが伝わっているか分からない。
・大事なことだけに言葉選びが難しかった。伝え方を間違えて逆に興味を持たせすぎてしまうのではないか心配だった。
・母親の立場で男の子相手にどこまでの情報をどういう言葉で伝えたらいいか悩んだ。

家庭での性教育に抵抗や難しさを感じる理由

■子供の性事情の認知度は約7割が「知らない」

子供の性事情の認知度を問う質問では、「全く知らない」が29.6%、「あまり知らない」が36.8%と、約7割の人が「知らない」と回答。

子供の性事情の認知度

■学校で受けた性教育が「役立った」人は約2割にとどまる

自分が学校で受けた性教育はどれくらい役に立ったか聞くと、「とても役に立った」が2.3%、「役に立った」が19.7%と、「役に立った」との回答は約2割にとどまった。

自分が学校で受けた性教育はどれくらい役に立ったか

■性の知識は「インターネットから」得た人が最多、「親・親戚から」は最少に

避妊やピルなどの性の知識をどこで知ったか聞くと、「インターネットから(自分で調べた)」が30.9%と最も多く、「親・親戚から」が4.5%と最も少ない結果に。

避妊やピルなどの性の知識をどこで知ったか

■子供にピルをすすめたい人が8割超

子供にピルをすすめたいかと聞いたところ、81.7%が「すすめたい」と回答。

子供にピルをすすめたいか

また、子供にピルをすすめたい理由を聞くと、以下のような声が挙げられた。

<子供にピルをすすめたい理由(一部抜粋)>
・私自身が飲んで良かったと思っているから。生理の痛みや辛さは全て受け止める必要はないと思う。
・マイナスなものではなく、自分の体を守ったり体の調子を整えたりするためのもので、後ろめたい選択肢ではないことを伝えたい。
・避妊だけではなく生理の不快症状を軽減するものでもあるので、目的に応じて必要と判断したら服用しても良いと思う。

子供にピルをすすめたい理由

■性教育に対する意見や要望、「具体的な性教育が必要」「当たり前にオープンに話せるように変わってほしい」等

最後に、性教育に対する意見や要望を聞くと、以下のような回答が得られた。

<性教育に対する意見や要望(一部抜粋)>
・性教育は親の役目と思うが教えづらさを感じる。SNSやインターネットで誤った知識を得てしまうのも怖い。
・性交渉のリスクや性病など自分を守るための知識が欲しかったので、これからの時代はそういった具体的な性教育が必要だと思う。
・子どもだからと決めつけず、年齢に見合った教育が必要だと思う。
・日本の性教育は、どこか恥ずかしいもの、オープンに話しにくいという意識が根強い。当たり前にオープンに話せるように変わってほしい。

性教育に対する意見や要望

<参考>
mederi「約7割の親が性教育の課題に直面。避妊やピルの知識を「インターネットから得た」が半数の結果に。|メデリ調査リリース」