キリンホールディングス(以下、キリン)は、調剤薬局向け置き薬サービス「premedi(プリメディ)」の展開拡大に向けて、高田製薬と協業すると発表した。
「premedi」は、AIで薬局ごとの医薬品の利用確率を予測し、10〜30錠の小ロット単位で約100種類の医薬品を発注できるサービス。
各調剤薬局の中で特に取り扱い頻度の低い医薬品を適切に在庫管理できることが特長で、使用期限が近付いた医薬品は「premedi」が買い取り、新たな医薬品に入れ替えるという。
キリンは、2022年4月から首都圏エリアを中心に「premedi」のテスト展開を開始し、2022年末に全国展開を開始した。テスト展開では、調剤薬局から「欠品が防げた」「患者さんをお待たせせずに済んだ」「従業員(薬剤師)が本来の業務に時間を使えている」といった声が複数寄せられ、ニーズを確認できたとのことだ。
高田製薬は、飲みやすさ、使いやすさといった付加価値を有したジェネリック医薬品開発メーカー。今回の協業により、高田製薬が「premedi」の販売支援を開始。
キリンは、2024年末時点で「premedi」の展開店舗数を現在の6倍となる300店舗、2027年には2,000店舗までの拡大を目指すという。
また、中小規模の調剤薬局や患者さんの課題解決、厚生労働省「患者のための薬局ビジョン」が掲げる“かかりつけ薬剤師・薬局の推進”、そして経済的価値の実現をめざし、キリングループが掲げるCSV経営をさらに推進していくとしている。