10月20日、ロケット開発に取り組むスペインのベンチャー・PLD Spaceは、10月7日に実施したロケット「MIURA1」の打ち上げで収集したデータを解析し、計画されていたミッションが全て成功していたことがわかったと発表しました。

MIURA1は最大100kgのペイロードを搭載でき、高度150kmまで飛行できるサブオービタル・ロケットです。MIURA1は、10月7日にスペイン国立航空宇宙技術研究所(INTA)の射場から打ち上げられ、高度46kmに到達しました。宇宙空間には達していないものの、PLD Spaceはヨーロッパで打ち上げ能力を持つ唯一の民間企業となりました。

なお、PLD Spaceは再利用可能な小型衛星の軌道投入専用ロケット「MIURA5」の開発も進めています。

PLD Spaceの担当者は「MIURA 1のおかげで、MIURA 5はより優れたロケットになるでしょう」「MIURA 5の開発は急ピッチで進められています。エンジニアリングは非常に進んだ段階にあり、2023年末までに最初のサブシステムの試験を行う予定です」と述べています。MIURA 5の初打ち上げは2026年に実施される予定です。

今週の宇宙ニュース

参考

PLD Space Consolidates its Leadership in the European Space Race

PLD Space successfully completes first private space rocket launch in Europe