ベネッセホールディングスとパーソルキャリアの合弁会社であるベネッセi-キャリアが運営する新卒オファーサービス「dodaキャンパス」は、大学3、4年生を対象に「ChatGPT(生成AIサービス)」(以下、ChatGPT)の就活における活用実態調査の結果を公表した。

■就職活動で「ChatGPT」などの生成AIサービスを使用したことがあるか

大学3、4年生(25年卒、24年卒)を対象に、就職活動で「ChatGPT」などの生成AIサービスを利用したことがあるかと質問したところ、大学3、4年生の26.5%に利用した経験があることが明らかとなった。

就職活動で「ChatGPT」などの生成AIサービスを使用したことがあるか

■就活における生成AIの具体的な活用場面、活用理由

具体的な活用場面のトップは、「企業の志望動機の作成」、「自己PRの作成」、「面接練習」。

就活における「ChatGPT」の具体的な活用場面

活用理由のトップ3では「時間短縮のため(企業分析やES作成などの作業時間)」、「時間短縮のため(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」、「話題になっているため/興味本位で」といった声が寄せられており、「ChatGPT」を利用することで確保できた時間を、思考の整理や自身を見つめ直す機会にするなど、有効に活用している学生が多いことが推測されるとのことだ。

就活における「ChatGPT」の具体的な活用理由

■就活で「ChatGPT」を利用したメリット・デメリット

利用のメリットとして、「自分では思いつかない気づきが得られた」が77.5%、「時間短縮できた(企業分析やES作成などの作業時間)」が61.7%、「時間短縮できた(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」が40.8%となり、利用の理由に対して一定の期待した効果が得られた学生が多いことがうかがえる。

就活で「ChatGPT」を利用したメリット

一方で利用のデメリットについては、65.3%の学生が「なかった」と回答。利用の効果の有無にかかわらず、デメリットはなかったと感じた学生が多いことがわかった。

就活で「ChatGPT」」を利用したデメリット

■「ChatGPT」の利用が就活に役立ったか

「ChatGPT」が就活に役立ったかという質問に対しては、約95%の学生が書類選考や面接対策で「役立った」と回答し、就職活動で「今後も使いたい」という学生は63%という結果に。「ChatGPT」の利用が、自身の就活に何らかの形で役立ったと感じた学生が多いことが明らかとなった。

「ChatGPT」の利用が就活に役立ったか

利用しない理由としては、「必要性を感じない」「基本的に就活は自分の力でやりたい」「志望動機や自己PR文は自分の頭で考えて作りたい」などのコメントがあがった。

■今後「ChatGPT」などの生成AIサービスを使ってみたいと思うか

就活に利用した学生に今後も「ChatGPT」を利用したいかを聞いたところ、63%の学生が「はい」と回答、「いいえ」と回答した学生よりもより27pt多い結果となった。

今後「ChatGPT」」などの生成AIサービスを使ってみたいと思うか

■就活に「ChatGPT」を利用しない学生について

一方で就活で「ChatGPT」を利用していない理由については、「就活に利用することに対する懸念や不安、面接時の不安があるから」、「ChatGPTの信ぴょう性・信頼性や利用のリスクに対する不安」「就活は極力自分の力でやりたいから」との声が寄せられたとのことだ。

【調査概要】
調査期間:2023年6月12日~6月18日
調査対象:dodaキャンパス会員の大学3、4年生(25年卒、24年卒)
調査方法:Webアンケート回答方式
有効回答数:452人

<参考>
dodaキャンパス『「4人に1人」の大学3、4年生が、就活において「ChatGPT(生成AIサービス)」を利用