ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する事業者向けデータソリューションサービスは、テレワークをしている人と出社している人の歩行距離の違いについて分析したレポートを公開した。
【テレワークの実施状況の推移】
初めに、ヤフーの位置情報データと職業推定データを活用し、会社員が平日にテレワークをしている割合を推定したデータからテレワークの実施状況を分析。
新型コロナウイルス感染症が流行する前の2020年2月では、全体の会社員の約8割は在宅勤務ではなく出社をしていたが、2020年3月に入ってからの緊急事態宣言により、出社が制限され自宅でテレワークをする人が急増。従来出社していた人々の割合が急速に減少したことがわかる。
緊急事態宣言の発令と解除が繰り返される中で、テレワークの割合は上下しているが、全体的に見て時間が経つにつれて出社する人の割合が徐々に回復している。
【テレワークする人と出社する人の歩行距離の違い】
次に、2023年4月のデータを基に、テレワークをする人と出社する人の歩行距離の違いについて調査。
平日は、出社する時間(6時~9時)と帰宅する時間(17時~19時)に歩行距離の差が大きく出ており、出社する人の歩行距離が長くなっている。
また、休日は、テレワークする人の歩行距離が出社する人に比べて全体的に少ないことがわかった。
この結果を1日当たりの平均歩行距離として算出すると以下のようになる。
調査の結果から、1日当たりの推定平均歩行距離は、テレワークする人は出社する人と比べて約18%少ないことわかったとのことだ。
<参考>
ヤフー・データソリューション『テレワークをしている人と出社している人の歩行距離の違い』