JTBは、2023年5月23日に、食品ロスの低減につながる商品やサービスの開発を通じて、サステナブルな食の循環モデル(サーキュラーエコノミー)をめざす「Sustainable Voyage Project」を始動することを発表した。

「Sustainable Voyage Project(サステナブル ボヤージュ プロジェクト)」は、食の過剰在庫・大量廃棄の削減につながる商品やサービスを、趣旨に賛同して協賛したパートナー企業や団体との共創によって生み出す取り組み。

プロジェクト発の商品やサービスを通じてサステナブルな社会実現に貢献するほか、学校や教育機関との連携により食品ロスの現状を幅広い世代に認知してもらう機会の創出をめざしているという。

JTBは「Sustainable Voyage Project」第1弾の取り組みとして、趣旨に賛同した共同開発企業と、規格外野菜を最大28.4%活用した商品「ロス旅缶」を2種類開発。

「ロス旅缶」のネーミングは、「全国のロス食材が旅をする」を由来としており、通常日の目を浴びない規格外野菜が活躍していくストーリーを描いた絵本も制作したという。

【左】ロス旅缶(ロゴ)【右】ロス旅缶(絵本)

同商品は、市場出荷規格に満たない規格外野菜を活用したレシピを作成し缶詰として加工することで、消費期限を最大化。贈答品のみならず、災害時の防災備蓄品としても活用が期待できるとしている。

JTBは「ロス旅缶」を通じて、食料廃棄の現状を知ってもらう機会を創出し、賛同する共創パートナー企業・団体とサステナブルな食の循環モデル形成に向けた活動を推進していくとのことだ。