JR東日本とJR西日本は、相互直通運用を行う北陸新幹線のE7系/W7系をベースに、自動運転の実現に向けた技術検討を協力して進めると発表した。
両社は、効率的で持続可能な鉄道経営を維持し、より安全で利便性の高い輸送サービスを提供するため、自動運転導入に向けた検討、開発を行っている。
JR東日本は、ドライバレス運転(GoA3、GoA4)の実現に向け自動列車運転装置(ATO)の開発を進めており、2021年度には、上越新幹線の新潟駅~新潟新幹線車両センター間で回送列車の自動運転試験を実施。
これまでの試験などで得られた知見を元に、2020年代末に同区間の回送列車(GoA4)、2030年代中頃には東京駅~新潟駅の営業列車(GoA3)におけるドライバレス運転の実現を目指すという。
一方、JR西日本は、「自動運転技術による安全性と輸送品質向上」の実現に向けた技術開発に取り組んでいる。2022年度からは、北陸新幹線の白山総合車両所敷地内で、自動運転機能の要素技術開発として、車両を自動で加速・減速させ、定められた位置に停止させる制御装置などの評価と課題抽出を行うための実証試験を実施している。
今後、北陸新幹線での自動運転の実現に向けたシステム開発やコスト軽減などの検討を進めるとのことだ。