2003年の開館以来、同センターはメディア・テクノロジーを用いた新しい表現の探求を軸に活動しており、展覧会や公演、ワークショップ、映画上映などの多彩なイベントを開催してきたという。同記念事業では「Axis of Experience(アクシス・オブ・エクスペリエンス)—創造の渦巻き」をテーマに、地域の歴史や人々の経験が相互に影響しながら、より大きな「創造のうねり」を生み出すプラットフォームとしてYCAMを位置付け、年間を通じて数多くのイベントが開催される。
AIの脅威に備え語る人々に見えてくるものは
記念事業の1つとして2023年10月14日・15日には、オーストラリアを拠点に知的障がいのある俳優たちを中心に運営される「バック・トゥ・バック・シアター」の演劇公演が予定されている。
「影の獲物になる狩人」~The Shadow Whose Prey the Hunter Becomes~
画像・映像は劇団公式ページより
「彼らは多様な個性を持つ人々が創作する劇団の先駆者として、30年以上にわたって鋭く、そしてユーモラスに人間の持つ可能性を肯定し続けてきました。住民を集めて開かれる集会。人間を脅かすAIにどう備えるのかを語るうちに見えてくるものとは。人権や性、そして、私たちは集団として責任のある決定を下すことができるのかを問いかける刺激的な舞台です。」
──記念事業紹介ページより
同事業を通じ、地域の多様な歴史的・文化的資源と創造性との関わりから生まれる新たな表現とともに、未来に向けた持続可能かつ参加可能な創造のプロセスを提示するとのこと。
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