管理職を選んだ女性の約8割が「管理職になってよかった」と回答　管理職としての自己評価は男性より低めに

キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」は、「管理職」についてアンケートを実施し、結果を公表した。

【管理職になって（部下を持って）、よかった？】
管理職（部下を持った）経験がある人に、管理職になってよかったかどうか尋ねたところ「まあまあよかった」が最も多く53.9％となった。「非常によかった」21.9％も含めると75.8％の人がよかったと回答しており、よくなかったと回答した人の約4.5倍という結果に。

【どんなところが良かった？】
管理職になってよかったと思う点については、1位「自身の成長に繋がる」67.4％、2位「部下の成長など新たなやりがいが増える」57.3％、3位「自分の裁量で決められることが増える」50.0％となった。「よかったと思うことはない」は7.3％で、多くの人がよかったと思える点があることがわかる。

【どんなところが辛い？】
一方、つらいと思う点については、1位「責任が重い」62.4％、2位「経営層と部下の板挟みになる」48.9％、3位「責任は増えても給与が上がらない」47.8％という結果に。「つらいと思うことはない」は1.7％に過ぎず、大多数の人がつらさも味わっていることが判明。

【管理職（上司）である自分自身に点数をつけるなら何点？】
管理職（上司）としての自分自身に点数をつけてもらったところ、「50～69点」と「70～89点」が同率で42.9％となったが、49点以下の割合を含めると不合格とした人の方がやや多い結果に。また平均は63.1点となった。

ちなみに、男性にも同様の質問をしたところ、女性より自身を合格とした割合が14.1％高く、平均点も5.2点高い結果となっている。

【管理職を外れて一般社員に戻れるなら、戻りたいと思う？】

一般社員に戻れるなら戻りたいと思うかどうかを尋ねると、「わからない」が最も多く39.9％、次いで「いいえ」31.8％、「はい」28.3％となった。

管理職はつらい面もあるものの、自身や部下の成長などやりがいも感じるため、迷いながらも取り組んでいる様子が見て取れる結果となった。

■調査内容概要
・調査期間：2023年2月1日～2月16日
・有効回答数：女性179名（『女の転職type』会員）、男性194名（『type』およびクラウドワークス会員）
・調査方法：Web上でのアンケート

＜参考＞
女の転職type『第65回「管理職って、つらい？」／データで知る「女性と仕事」』