東京ディズニーランド・シー、4月1日より「ディズニールック」の一部を変更　男女別の表記を撤廃してジェンダーレスに

東京ディズニーランド、東京ディズニーシーでは、従業員が快適に働くための環境支援として、2023年4月1日より、キャストの身だしなみを規定した「ディズニールック」の一部を変更すると発表した。

オリエンタルランドグループでは、2022年4月、持続可能な社会への貢献と長期持続的な成長に向け、同社グループの提供価値である「ハピネス」を持続的に創造していくために、「2030年に目指す姿」を掲げており、これを実現するためのESGマテリアリティの一つに「従業員の幸福」を定めており、「仕事のやりがい」の向上とともに「働きやすさ」の整備を目指す取り組みを行うことを進めている。

今回、従業員が快適に働くための環境支援の一つの施策として、パークで働くキャストの身だしなみを規定した「ディズニールック」の一部を変更するとのことだ。

「ディズニールック」における今回の変更では、同社を取り巻く環境の変化に合わせ、男女別の表記を撤廃してジェンダーレスな内容に変更するとともに、一部内容の緩和を実施するとのことだ。

髪型や化粧などについて、性別に関わらずすべてのキャストを対象に同内容の規定で統一。また、髪の毛の色や髪型などにおいて、キャストとしての身だしなみ要件を満たす範囲内で、内容の緩和を実施。

また、一部のコスチュームにおいては、ユニセックス運用を段階的に導入している。ユニセックス運用とは、性別によるコスチューム指定をなくし、キャスト自身が希望するコスチュームを着用できる運用を指す。両パークには、パークやエリアにあわせたテーマ性や、業務を行う上での機能性を重視し、様々な種類のコスチュームが存在するという。これらのテーマ性などは維持した上で、段階的に個々人の希望に応じて選択できるようになるとのことだ。

同社は、「働きやすさ」の整備を通して「従業員の幸福」を実現し、多くの人々のためにハピネスを創造し続けていくという。

①変更後の「ディズニールック」の一例
今までは、髪型や化粧などについて、男女別に記載されていたが、性別に関わらずすべてのキャストを対象に同内容で統一される。
（例）ヘアースタイル
いつも手入れの行き届いた、清潔感がある自然なヘアースタイルに。お辞儀をしたときや、風が吹いたときなどでも、髪で顔が隠れないように整える。

基準に沿ったヘアースタイルの例

②コスチュームのユニセックス運用のイメージ