富士通株式会社は2023年2月20日、通信事業者などの顧客向けに、同社の無線基地局ソフトウェア(vCU、vDU)と、NVIDIA社のGPU技術を組み合わせた、5G仮想化基地局ソリューションを3月よりグローバルに提供開始すると発表した。同ソリューションの開発は株式会社NTTドコモが推進する「5GオープンRANエコシステム」の枠組みのもとで協創し、NTTドコモは同ソリューションの性能検証、評価に協力したとのこと。

従来以上に高性能かつレジリエントなシステムの構築が急務

次世代通信規格5Gの普及が進むにつれて、無線通信の用途は多様化し、接続する端末数や種類も増加している。通信事業者や自社でネットワークを保有する事業者は、従来以上に高性能かつレジリエントなシステムの構築が急務となっている。

またO-RANなど無線基地局仕様のオープン化の世界的な潮流を背景に、柔軟な機器調達と構築コストの削減が可能な、専用ハードウェアを用いない、ソフトウェアで構成された仮想化基地局の導入も世界的に進んでいる。加えてマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)の活用による、5Gの持つ超高速、大容量、低遅延の特長を活かした新たなサービスの創出も期待されているという。

仮想化基地局ソリューションの特長

同ソリューションは、2022年3月から提供を開始した仮想化基地局に、NVIDIA製のGPU処理エンジン「A100X」と、基地局処理を実行するアクセラレーション「NVIDIA Aerial SDK」や包括的なAIフレームワークを組み合わせたことにより、通信事業者からエンタープライズの顧客まで幅広いユースケースに展開が可能とのこと。

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