森永乳業は、2022年12月よりバングラデシュにおいて、育児用ミルクの販売を開始すると発表した。

1.背景と目的

同社は、森永乳業グループ10年ビジョンとして、世界で独自の存在感を発揮できるグローバル企業を目指すとともに、2029年3月期までに「海外売上高比率15%以上」を目標に掲げているという。

また、海外事業方針の一つとして、育児用ミルクの輸出拡大や事業基盤の強化により、アジアを中心に栄養インフラの構築に貢献することを掲げているとのことだ。

アジアの中でもバングラデシュは、2021年の人口が約1億6,500万人、年間出生数が約289万人に上る大きな育児用ミルク市場のポテンシャルを持ち、さらに実質GDP成長率は年平均6%台と大きく経済成長している国の一つ。

同社は、「赤ちゃんにとって最良の栄養は母乳」との考えに基づき、100年以上にわたり、母乳組成や赤ちゃんが必要とする栄養成分の研究、製造技術の開発と安全・安心の追求を続けている。これまで培ってきた開発力・技術力を活かして、今後の成長が見込めるバングラデシュ市場において事業の強化を図り、同国における乳幼児の健やかな成長に貢献することを目指すとしている。

2.事業概要

バングラデシュ国内での育児用ミルクの販売
(1) 対象国      バングラデシュ
(2) 販売エリア    ダッカ・チッタゴンを中心に販売を開始し、順次全土へ展開予定
(3) 対象商品     育児用ミルク
(4) 販売開始時期   2022年12月

森永乳業、バングラデシュにて育児用ミルクの販売を開始

同社は、『サステナビリティ中長期計画2030』の「食と健康」において「森永乳業グループならではの、かつ高品質な価値をお届けすることで、3億人の健康に貢献すること」を掲げ、健康課題に配慮した商品開発を進めているとのことだ。