英語圏向け訪日メディア「japan-guide.com」は、2022年10月の水際対策緩和を境に、2020年春から続いた入国制限の影響で低下していたサイトアクセスの回復が始まったことを発表した。

中でも、シンガポールからのサイトアクセスの回復速度が他国と比較して群を抜いていることから、シンガポール市場から日本への観光意欲が高まっている様子が顕著に見て取れるとのことだ。

英語圏向け訪日メディア「japan-guide.com」

以下の図表1は、水際対策緩和後(2022年9月23日~2022年10月22日)と前年同時期のサイト全体へのアクセスを比較している。

各国からアクセスが全体的に増加している様子が見受けられるものの、アメリカ、イギリス等については、コロナ期間中においても「日本食」「日本の歴史」「日本の宗教」などの文化関連ページへのアクセスが一定数発生しており、増加率という観点ではそこまで極端な変化は見られなかったという。

一方、シンガポール、タイ、マレーシアといった東南アジアからのアクセスについては、水際対策緩和後により具体的な訪日計画をするユーザーが増えたためか、200%以上の伸び率となっている。

その中でもひと際目を引くのがシンガポールからのアクセスで、シンガポールにおいては、前年同時期のアクセス数(=セッション数)が25,212だったのに対し、水際対策緩和後のアクセス数が225,905と、実に915%の増加となった。

図表1:サイト全体への国別アクセスの比較

■訪日シンガポール人観光客の興味の変化

コロナ禍の2021年においては、他国同様、シンガポールにおいても日本の食文化などを学ぶページに多くアクセスがされていたという。

それに対し、国境再開後は「Japan Rail Pass」や「Hyperdia」、「新幹線」など、具体的に訪日を計画するユーザーに多く閲覧されるページへのアクセスが増加。

また、エリアページへのアクセスについて、コロナ前、中においては「東京」、「北海道」など、東日本へのアクセスが多かったのに対し、現在は、「大阪」「京都」「名古屋」などの西日本が人気となっているとのことだ。

シンガポールからの人気ページトップ10の比較