資生堂ジャパンは、大阪府と「大阪府民の健康づくりに向けた連携協定」を2022年10月24日に締結すると発表した。

同協定は両者が相互に連携し、府民の健康づくり等の推進に向けた取組みを通じて、府民のより一層の健康的な生活の実現を図ることを目的として定めたものであるという。

《背景》

資生堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」のもと、ダイバーシティ&インクルージョンを経営戦略の柱と位置づけ、多様な美の価値観の啓発や、ジェンダー平等のための教育支援などを積極的に実践している。

なかでも化粧によるQOL向上を目指す活動では、がん治療の副作用による特有の美容上の悩みや、外見上の変化(肌の色変化、眉・まつ毛の脱毛など)をスキンケアやメイクアップによってカバーする「外見ケア」の普及・啓発に注力し、誰もが持つ「自分らしくありたい」という願いを美の力で支援しているとのことだ。

《連携協定の目的》

今回、連携協定の締結に至った大阪府は、がん患者や家族のQOLの向上を全体目標のひとつに位置づけ、がん対策の取組みを府民に向けて積極的に展開している。

同協定を通じ、同社と大阪府の両者が今後、がん対策の取り組みや健康づくりに関する啓発・情報発信など、さまざまな側面で連携することで、府民のより一層の健康的な生活の実現を図ることを目指すとしている。

【資生堂ジャパンと大阪府との連携事項について】
1.がん対策に関すること
2.府民の健康づくりの推進に関すること
3.「おおさか健活マイレージ『アスマイル』」に関すること
4.その他、府民の健康の保持及び増進に関すること

【具体的な連携項目について】
1.資生堂ジャパンが有するがん患者向け情報や外見ケアセミナーを、医療従事者およびがん患者に向けて提供
2.府民に向け、大阪府が進めている「健活 10〈ケンカツ テン〉」のPR
3.府民に対する講座での「おおさか健活マイレージ『アスマイル』」の認知拡大・利用案内の実施
4.大阪府の主催する健活おおさか推進府民会議に参画

《化粧品専門店との取り組みについて》
今回の連携協定をきっかけに、大阪府をはじめ近畿エリアの化粧品専門店(一部)、およびその店頭と連携したWebサービスプラットフォーム「Omise+(オミセプラス)」の双方において、肌の深い悩みに対応する「資生堂 パーフェクトカバー」を中心とした商品や美容テクニックの提供を、これまで以上に積極的に展開。今後も、がん患者が気軽に相談でき、より充実した「外見ケア」情報を活用できる環境づくりを目指すという。

《地方自治体との共同取り組みについて》
広島県との「女性活躍の推進に関する協定」(2021年2月締結)や、山形市の女性活躍推進を目指す公民連携プロジェクトへの参画(2022年3月~)など、同社はこれまでも地方自治体との共同取り組みを実施してきたという。

今後も引き続き、本業である「美の力」を通じた活動により、すべての人々が自分らしく暮らせる包摂性豊かな社会づくりに貢献していくとしている。