東急不動産は、脱炭素施策の一環として、着工ベースで2025年度約50%、2030年度100%としていたZEH標準仕様化の当初目標を前倒し、2023年度以降に着工する全ての分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」をZEH相当の環境性能とすることを発表した。

また、分譲マンションだけでなく、2025年度以降に着工する都市型賃貸レジデンス「COMFORIA(コンフォリア)」、学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」の全棟でも、ZEH相当の環境性能とするという。

加えて、「低炭素建築物」の認定も業界に先駆けて、「BRANZ(ブランズ)」全棟にて取得するとのことだ。

分譲マンションブランド「BRANZ」全物件をZEH標準仕様化に

東急不動産は、中期経営計画で掲げた「環境を起点とした事業機会の拡大」をより加速させていくため、脱炭素社会の実現に向けた具体取組みの早期実現とともに、対象の拡大、多種多様な環境取組みを施設へ反映させていき、利用者へ環境貢献価値を提供していくという。

東急不動産ホールディングスグループが掲げる「WE ARE GREEN」を旗印に、今後も環境・社会課題の解決に向き合いながら、「誰もが自分らしく輝ける未来」の実現に向け取り組んでいくとのことだ。

■ZEHの定義

「ZEH」は、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略であり、外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支を正味でゼロとすることを目指した住宅。

一次エネルギー収支で100%以上削減する「ZEH」の他、75%以上削減の「NearlyZEH」、50%以上削減のZEH Ready、20%以上削減の「ZEH Oriented」があり、当社はZEHOriented以上の環境性能を標準仕様としている。

※集合住宅におけるZEHロードマップフォローアップ委員会「集合住宅におけるZEHの設計ガイドライン」より引用。