アバター事業を手掛けるAVITA(アビータ)とローソンは、「時間」や「場所」、「年齢」や「性別」、「様々な障害」に制約されない新たな働き方や、アフターコロナにおけるリアル店舗での非接触の新しい接客の実現に向けて、協業を開始すると発表した。
リモートワークの導入などコロナ下を経て行動様式が変わり、コンビニエンスストアに求められるニーズも変化している。一方、少子高齢化による人口減少や人手不足も深刻な問題であるという。
ローソンではかねてよりリアル店舗とDXを活用した“温かい未来”の実現を目指してきた。AVITAは、アバター活用のメリットを、「人」の居場所を作り「人」の可能性を広げるものと考えているという。
両社は互いの想いに共感し、2022年4月からアバター技術活用の連携において本格的に検討を開始。アバター活用による新しい接客と、シニアや子育て中の人、障がいのある人でも制約なく働くことができる環境を提供するとしている。
今回、アバター活用の協業第1弾として、2022年11月末に都内にオープン予定の未来型店舗「グリーンローソン」にAVITAのアバター接客サービス「AVACOM」を導入。
アバターを活用した利用客の困り事へのサポートや新商品の説明、VTuberとのコラボレーションによるエンターテインメントの提供など、新しいコミュニケーションの実現を目指すとのことだ。
今回の導入にあたり、9月22日からローソン公式ホームページにて、「グリーンローソン」のアバターワーカーを公募するという。10~30名の採用を予定しており、合格者は指定の研修を受講した後、11月末から「グリーンローソン」で活躍する予定。
今後、「グリーンローソン」での検証を行った上で、2023年度中に東京・大阪のローソン10店舗で勤務する、ローソンが認定するアバターワーカー「ローソンアバターオペレーター」50名を育成。さらに、2025年度中に全国各地のローソン店舗で活躍する「ローソンアバターオペレーター」1,000名の育成を目指していくとしている。
■広がるアバター活用の可能性
アバター技術の活用により、これまでは1人1店舗での勤務であったが、1人が同時に複数店舗で勤務することが可能に。また、将来は遠隔での深夜防犯、専門家へのオンライン相談、地方特産品の遠隔販売などでの活用も検討しているとのことだ。
ローソンとAVITAは「グリーンローソン」での取り組みを皮切りに、誰もが制約にとらわれることなく働くことのできる機会を創出するとともに、デジタル技術を活用しながらも“新しい便利”と“温かい未来”の実現を目指していくとしている。
【「グリーンローソン」ローソンアバターオペレーター応募概要】
①応募期間:
2022年9月22日15時~10月7日18時
②応募方法:
以下リンクより必要事項を入力し応募
URL:https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1458362_4659.html
③ 選考スケジュール:
・ 9月22日 募集・1次試験開始
・ 10月上旬 1次試験合格者に対する書類審査(2次試験)
・ 10月中旬 2次試験合格者に対する実技・面接試験(最終試験)
・ 10月下旬 合格者発表(最終試験受験者に個別に結果を連絡)
・ 11月上旬 ローソンアバターオペレータープログラム受講(1週間程度)
・ 11月中旬 ローソンアバターオペレーターとして認定
・ 11月下旬~12月中旬 ローソンアバターオペレーターとして実務開始
④ 業務内容:
ローソン店舗に設置されたアバターを勤務地からパソコンで遠隔操作して接客・販売促進等の業務
⑤ 時給:
1,100~2,000円(ローソンアバターオペレーターとしてのスキルに応じて昇給)