LayerXは、法人支出管理サービス「バクラク」において、企業の経営層および経理担当者における、インボイス制度への対応状況についての調査を実施し、結果を公表した。

インボイス制度への対応状況についての調査

■インボイス制度について、全体の約半数が「とても理解している」「理解している」「やや理解している」

企業の経営層または企業に勤める経理担当者387人に、2023年10月1日より施行されるインボイス制度の内容について、どの程度理解しているかを聞いたところ、「とても理解している」13.2%、「理解している」14.7%、「やや理解している」20.7%となり、合わせて48.6%が理解していると回答。

インボイス制度についての理解

■インボイス制度への「対応が進んでいる」会社は、全体の18.7%。「やや対応が進んでいる」と合わせると半数以上が何らかの対応を進めている状況

インボイス制度について、「理解している」「どちらでもない」と回答した219人に、勤務先の会社において、インボイス制度への対応が進んでいると思うかを聞いたところ、「対応が進んでいる」18.7%、「やや対応が進んでいる」36.1%となり、合わせて54.8%がインボイス制度に対し何かしらの対応を進めていることがわかった。

インボイス制度対応状況

■対応が進んでいる業務1位は「適格請求書発行事業者の登録」。請求書「受領」後の社内オペレーションや、免税事業者への対応方針策定・周知などについては未実施の会社も多い

インボイス制度への対応が「進んでいる」「やや進んでいる」と回答した120人に、具体的にどのような対応を実施しているかを聞いたところ、1位「適格請求書発行事業者の登録」59.2%となった。

次いで2位「取引先に対する『適格請求書発行事業者』登録番号の通知」52.5%、3位「課税事業者の取引先に対する『適格請求書発行事業者』登録有無、登録予定を確認」45.0%という結果に。

請求書受領に関する対応は未だ進んでいない会社が多く見受けられる結果となっている。

インボイス制度への具体的な業務対応

■「対応が進んでいる」「やや対応が進んでいる」業務のうち、受領・発行のいずれの業務も、9割以上がすでに対応完了もしくは2023年3月までに対応する予定

具体的に対応が進んでいる業務別に進捗状況を聞いたところ、いずれの業務も「対応が完了している」「2022年中に対応する予定」「2023年3月までに対応する予定」と回答した割合を合わせると、9割以上が対応完了している、もしくは2023年3月までには対応を完了する予定であることが判明。

インボイス制度の業務別進捗状況

■インボイス制度対応を円滑に進めるために、請求書受領システムを導入した方が良いと思う経理担当者は合計52.8%。一方で経営層は35.7%となり、経理担当者と17.1ポイントの意識差があった

企業の経営層または企業に勤める経理担当者387人に、インボイス制度への対応を円滑に進めるために、請求書受領システムを導入した方が良いと思うかを聞いたところ、経理担当者では52.8%、経営層では35.7%が「導入した方が良いと思う」と回答。

経理担当者と経営層では、17.1ポイントの意識差があることがわかったとのことだ。

インボイス制度対応の請求書受領システム導入の意向

<調査概要>
調査時期:2022年7月12日から2022年7月19日
調査方法:インターネット調査
調査対象:387名(企業の経営層171人、企業に勤める経理担当者216人)
留意事項:小数点第二位以下四捨五入

<参考>
LayerX『インボイス制度への対応状況についての調査