立命館アジア太平洋大学(以下、APU)は、2023年4月に開設する「サステイナビリティ観光学部」について、2022年9月12日の記者発表にて学部における学びの特徴と学部所属教員などを発表した。

「サステイナビリティ観光学部」は、日本で唯一のサステイナビリティ観光学を学べる学部。

社会課題解決という使命から生まれた学びを理論と実践の両輪からアプローチするこの学部は、持続可能な社会に必要な4つの要素「環境・社会・経済・文化」を複合的に学ぶことができる、先進的でユニークな学部とのことだ。

立命館アジア太平洋大学

地球規模のあらゆる課題を解決するためには、グローバルな観点から、地域の資源(人間、環境、文化、歴史、景観など)に価値を見い出し、保護しつつも世界へ発信し、持続的な発展を実現する地域社会をつくる人材の育成が必要不可欠。

一般に、持続可能な社会の実現のためには、「環境、社会、経済、文化」の4つの要素が必要だと言われているという。

現在の一般的なサステイナビリティ学とは、その多くが理工系学部にあり、例えば環境問題に対して気候変動など今起きてている現象のメカニズムを解明し、その解決方法を探究するという、4つの要素の中でも特に“環境”に主眼を置いたアプローチが主流となっている。

これに対してAPUのサステイナビリティ観光学部では、こうした現象のメカニズムを理解した上で、文系アプローチで循環型地域社会を実現するための学びを提供するため、環境だけでなく、社会、経済、文化の要素を修得することができるカリキュラム設計となっているとのことだ。

また、「環境、社会、経済、文化」は、いずれも「観光」と非常に密接に関係しており、持続可能な社会実現のためのツールであるため、サステイナビリティ学と観光学を組み合わせて学ぶ同学部は、非常にユニークで先進的な学部であると言えるとしている。

同学は観光学の教育・研究をリードする教育機関を認証する制度であるTedQual認証の、日本では3校しかない認証取得校のうちのひとつ。

その知見を活かしながら、新学部では国を越えた世界共通の価値であるサステイナブルを学ぶことで、これからの観光学をリードするとのことだ。

■「サステイナビリティ観光学部」3つの独自性

①学ぶ領域:日本で唯一の「サステイナビリティ観光学」を学べる学部
日本初のサステイナビリティ観光学を学べる学部で、世界的にも先進的な学びであるサステイナビリティと、21世紀最大の産業の一つとなる観光(ツーリズム)のどちらの専門性も修得できる。

②学び方:理論と実践の両アプローチから主体的に学ぶ
持続可能な社会に必要な「環境・社会・経済・文化」の4要素を網羅した9つの専門型科目群から、自ら学びたい領域を組み合わせて知識を深めることができる独自のカリキュラム。理論と実践を積んで体得することで、即戦力を育み、多様なキャリアを目指すことができる。

③多様性と実践力に満ちた教員<世界12の国と地域から迎えた確かな専門性をもたらす25名>
サステイナビリティ学、観光学、また双方を統合した専門領域を持つ、25名の教員を12の国と地域から迎え、環境・観光・国際協力・まちづくり・ICT分野のスペシャリストや世界的なトップ学術誌の編集者、論文発表者、また経済協力開発機構(OECD)や国連世界観光機関(UNWTO)、日本政府、自治体等での政策提言経験を持つ教員が揃ってる。

それぞれの学術分野で国際的な経験とネットワークを持つ多様性ある教員が、「サステイナビリティ観光学部」の9つの専門領域に対応する、幅広い学びを全面的にサポート。

■学部概要

入学定員:350名
学部名称:
●サステイナビリティ観光学部(College of Sustainability and Tourism)
●サステイナビリティ観光学科(Department of Sustainability and Tourism)
開設年月:2023年4月
キャンパス:
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1

今後の予定/入試スケジュール:
2022年9月8日:出願開始(国際学生)
2022年9月29日:総合選抜型入試出願開始(国内学生)
2022年11月10日:2023年9月入学/出願開始(国内学生)
2023年1月6日:一般選抜型入試出願開始(国内学生)
2023年4月1日:サステイナビリティ観光学部開設
2023年4月10日:サステイナビリティ観光学部授業開講