オンラインのピル処方サービス「スマルナ(※)」を展開するネクイノは、ナプキンがトイレに常備されていないことを社会課題と捉え、トイレ空間の再定義を行う「トレルナプロジェクト」の第2段階として、初となる広告出稿の実証実験を開始したと発表した。

「トレルナプロジェクト」の第2段階として、初となる広告出稿の実証実験を開始

同社は現在、全国12箇所で8団体の共創パートナーとともにトレルナプロジェクトを実施しているという。

同実証実験に手を挙げた17社の共創パートナーと共に、トイレ空間での広告コミュニケーションについて検証していくとのことだ。

トレルナプロジェクト実施背景

ネクイノは、生理における社会課題に取り組むにあたり、公共の場にいつ生理になっても安心できる環境を提供したいと考え、トイレットペーパーがトイレに常備されているように、生理用ナプキンがトイレで受け取れる新しい当たり前をつくるべく、「この一枚をあたりまえに」を合言葉に同プロジェクトを2022年5月に立ち上げたという。

今回は同プロジェクトで初となる広告出稿の実験を実施。共創パートナーとなるのは小林製薬、アカツキ、ピジョン、令和トラベル、CBcloudなど、同プロジェクトに共感した17社。

広告出稿をするほか、一部の広告では同広告のみで表示するキャンペーンを行って効果の立証をするなど、新しいトイレ空間の広告がどのように作用していくかということを実証実験を通して明らかにしていくという。

デバイスに加えトイレ空間での実証実験を通し多くの人の声を集め、より良いサービスとして2023年に本格ローンチをする予定としている。

■「トレルナプロジェクト」広告出稿 実証実験パートナー

and beauty、emy products、アカツキ、ウンナナクール、エイチームウェルネス、ファミワン、TENTIAL、Neith、pow、Meety、LIFE CREATE、令和トラベル、ヨミテ、Vitalogue Health、小林製薬、CBcloud、ピジョン 

■検証するサービスモデル「toreluna」について

torelunaは、スマホアプリ(ベータ版)とトイレ内のディスペンサーが連動することで、ナプキンが無料で受け取れるサービス。

torelunaが設置されているトイレ個室に入るとデジタルサイネージに一定時間のお知らせ映像が表示され、持続的にサービスを提供できる仕組みとなる予定だという。

検証するサービスモデル「toreluna」

【使用方法】

①torelunaが設置されているトイレに入室(個室扉外側にtorelunaのステッカーが貼ってあるとのこと)
②torelunaのアプリをダウンロード
③アプリを起動し、デバイス横にあるQRコードをアプリ上で読み込みナプキンを受け取る(1回1枚・無料)

なお、ナプキンを1枚受け取るとアプリ上で2時間ロックがかかる。
1か月に受け取れるナプキンの枚数は7枚が上限とのこと。

【設置場所一覧(2022年7月20日現在)】

・イオンモール幕張新都心(7/25まで)
・イオンレイクタウンkaze
・南海なんば駅
・なんばスカイオ
・なんばパークス
・パークスタワー
・泉ケ丘駅
・東急プラザ渋谷
・キラリナ京王吉祥寺
・武庫川女子大学
・枚方市役所

※ 2018年6月にリリースされた、オンライン診察でピルを処方するアプリ。生理や避妊で悩む方と医師をオンライン上で直接つなぎ、ピルをお届けするほか、助産師や薬剤師が相談を受け付ける、スマルナ医療相談室を運営。