キリンビールは、今年3月にリニューアルを実施した「氷結®」ブランドが好調で、1-6月の上半期販売数量が、前年比102%となる約2,063万ケースで着地し、2001年の発売以来上半期販売数量では過去最高を記録したと発表した。
近年RTD市場は、ビール類ユーザーからの流入や、コロナ禍における家飲み需要の高まりにより、拡大傾向にあるという。RTDに対するニーズの上位は「すっきり・おいしい・爽快感・飲み飽きない」ことであり、「氷結®」シリーズは、2001年の誕生以来一貫して”爽快なおいしさ”を追求し続けていることで、多くの消費者に支持されている。
今年のリニューアルでは、果実のみずみずしくクリアな味わいを引き立てるとともに、雑味のないスッキリとした後口で、“爽快なおいしさ”へと進化させ、「氷結® シチリア産レモン」「氷結® グレープフルーツ」とも、既存品を上回る歴代最高水準の味覚評価を獲得。
結果、2001年の発売以来上半期販売数量としては過去最高を記録したという。
コロナ禍で生活に制限がある中、「明るく前向きに生活したい」「チューハイでリフレッシュしたい」 と思っているユーザーの気持ちに、「氷結®」の“爽快なおいしさ”で応え、さらなるRTD市場の活性化を目指すとしている。
<好調の要因>
① 歴代最高水準の味覚評価を獲得
今回のリニューアルでは、果実のみずみずしくクリアな味わいを引き立てるとともに、雑味のないスッキリとした後口で、“爽快なおいしさ”をさらに進化させたという。商品名を明かさずに実施した飲用調査では、味覚に関して97% が「完璧なチューハイ」と回答する歴代最高水準の味覚評価の結果となったとのことだ。
② 商品名を伏せた“ミステリー缶”を配布、「氷結®️」の価値「爽快なおいしさ」の再評価による購入率のアップ
「氷結®️」ブランドは、発売21年目となるロングセラーブランドであり、消費者の支持を獲得している一方、「昔飲んだ時の味」や「味は知っているから、わざわざ飲まなくてよい」という先入観をもっている人も多く、新たに「氷結®︎」を飲用しにくい点に課題があったとのことだ。
そこで先入観なく「氷結®️」の新しくなった「爽快なおいしさ」を体験してもらうため、商品名を記載していない“ミステリー缶”を100万人に配布する施策を実施。その後、“ミステリー缶”の正体は「氷結®︎」であったことを明かすという、新たなマーケティング手法を展開したという。

その結果、リニューアルした「氷結®」、特に基幹フレーバーの「氷結®シチリア産レモン」の購入率は、リニューアル前と比較して全体で約178%と伸長。特に40-50代では、リニューアル前後を比較すると約2倍と大幅に購入率が上昇しているとのことだ。
③ 「氷結®無糖 レモン」シリーズが好調
「氷結®無糖 レモン」は、“甘くなくレモンの果実味が引き立つ爽快なおいしさ”が消費者からの支持を獲得し、2020年10月に発売以来、累計で4.5億本を突破するなど好調であるとのことだ。
ビール類からRTDへ流入してきた消費者のニーズを捉え、ブランドの新規ユーザーを増加させた他、「氷結®無糖レモン」をきっかけに「氷結®」シリーズを手に取る人も増加し、ブランド全体の活性化につながっているとのことだ。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献していくとしている。