一般財団法人材料科学技術振興財団(以下、MST)は、人協働ロボットを用いた独自の前処理自動化システムを導入し、同システムによる新型コロナウイルスPCR検査を7月から開始すると発表した。
今回導入するシステムは、検査者を感染リスクから守り作業負担を軽減することを目的に、衛生検査所としてPCR検査を受託しているMSTが企画・考案したという。
ヤマト科学に設計・製作を委託し、デンソーウェーブ社製人協働ロボットCOBOTTAⓇを用い、PCR検査前処理工程の自動化を実現。
同システムが担う工程の品質・精度を確保するため、検査者の作業動作を解析し、クロス汚染を回避するための注意点をシステムに反映しており、加えて、二次元コードによる検体管理を行い、トレーサビリティを確保しているとのことだ。
MSTはPCR検査サービスを通じ、コロナ禍における国民生活および経済活動の維持・活性化に貢献していくとしている。
【PCR検査前処理自動化システムの特徴】
1. ClassⅡ安全キャビネット内に設置した3台のロボットにより、検査者による前処理作業を忠実に再現
2. 形状の異なる数種類の検体採取チューブに対応
3. 3分/検体の処理能力(1日160検体~320検体)
4. メンテナンス性に優れる
5. 安全キャビネット内に収まる省スペース設計