カタール航空グループは、2021/22年の年次報告書で発表された、過去最高の年間利益を200%上回る最高の財務業績で、節目となる創立25周年を迎えたと発表した。
世界の航空業界がかつてないほど厳しい状況に直面する中、顧客ニーズと進化する市場機会に注力し続けた機敏さと戦略、そして効率性と世界中の従業員の献身的な働きにより、このような高い業績を達成することができたという。
この利益は、カタール航空グループにとってだけでなく、今年度の決算を発表した世界中の航空会社の中でも記録的なものとのことだ。
カタール航空グループは、2021/22会計年度において、56億QAR(15.4億米ドル)の記録的な純利益を計上。全体の収益は523億QAR(144億米ドル)に増加し、前年比78%増、コロナ禍前の会計年度通期(2019/20年)より2%増と顕著な伸びを示したという。
旅客収入は、カタール航空のネットワークの拡張、市場シェアの拡大、単価の上昇により、2会計年度連続で前年度比210%増を達成。カタール航空の旅客数は1,850万人で、前年比218%増となったとのことだ。
カタール航空カーゴでは、貨物取扱量(有効トンキロ:Available Tonne Kilometres)が毎年25%増加し、収益が前年比25%増という目覚ましい成長を遂げ、世界のトッププレーヤーとしての地位を維持したという。
グループのEBITDAマージンは177億QAR(49億米ドル)となり、34%の高水準を達成。EBITDAは、すべての事業分野において合理化された、機敏で目的に合ったオペレーションにより、前年度より118億QAR(32億米ドル)増加。
この記録的な収益は、世界市場の回復をより正確に予測した上で、利用客および取引先への一層のロイヤルティの構築、卓越したプロダクトと強力なコスト管理を組み合わせ、カタール航空の旅客および貨物ネットワークを拡大するため、パンデミックの最中に下された決断の結果達成されたものであるとのことだ。
困難な状況にもかかわらず、カタールの国営航空会社であるカタール航空は2021/22年に就航地を140都市以上に拡大し、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアの主要市場へのフライト再開に加え、コートジボワールのアビジャン、ザンビアのルサカ、ジンバブエのハラレ、カザフスタンのアルマトイ、ナイジェリアのカノとポートハーコートなどの新しい路線を開設。
同社は、全ての中東の航空会社の中で、就航都市数、週便数ともに最大のネットワークを継続的に運航しているとのことだ。
この1年を通じ、カタール航空グループは地域的および世界的なパートナーシップを数多く築き、カタール航空グループの名を世界中に広めたという。
提携パートナーには、世界的なスポーツチームのアル・サッド SC、ボカ・ジュニアーズ、ブルックリン・ネッツ、FCバイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンFCのほか、南米サッカー連盟(CONMEBOL)や国際サッカー連盟(FIFA)が含まれている。
また、2021/22期も引き続き、コミュニティへの還元および支援と慈善関連環境持続可能性の新たなマイルストーンを設定しており、先日、「サステナビリティレポート2021」を発表。
主要な取り組みと環境と持続可能性に対するグループのコミットメントを明らかにしたとしている。
パンデミックによる混乱の中、カタール航空カーゴは300万トン以上の航空貨物を輸送し、8%の世界市場シェアを確保。
また、今日までに6億回分以上の新型コロナウイルスワクチンを輸送したほか、医薬品輸送および貨物輸送業界における地位の強化に重点的に取り組むと同時に、同社の革新的なプロジェクト「WeQare」へのコミットメントを確かなものにしたという。
WeQareは、持続可能性の柱である環境、社会、経済、文化をテーマに、積極的で有意義な活動をチャプター形式で実行するプロジェクトであるとのことだ。
新型コロナウイルスの計り知れない影響から世界が回復し続ける中、カタール航空は引き続き旅行者の皆様と貨物を世界中に運び続けることに尽力しているという。
そして、創業以来25年間受け継がれている非常に高い運営基準を維持、強化し続け、「世界最高の航空会社(Best Airline in the World)」の栄誉に輝いている。