昭文社ホールディングス(以下、昭文社HD)とその子会社であるマップルとヘッドスプリングは、脱炭素社会に向けた取り組みの一環として、6月からマップルとヘッドスプリングが共同で「EV充電スタンド」の提供を開始すると発表した。
自治体や観光施設向けに提供をスタートし、観光地における電気自動車(EV)の利用環境の整備に寄与し、EVで観光する世界の実現を目指して取り組んでいくとのことだ。
同EV充電スタンドは、市区町村役場などの公共施設や宿泊施設、遊園地といった観光施設など、多様な利用者のニーズに対応するとし、初めて充電スタンドを導入する事業者が導入しやすいよう、各施設の状況に応じた最適な提案と必要な設置工事のアレンジメントなども行うとしている。
なお、提供する充電スタンドは、ヘッドスプリングの資本提携先でもある河村電器産業社製の「wayEV」を中心にラインアップ。
「wayEV」は独自の機能により受電設備の増設や契約電力の大幅な変更が不要で、増設対応も行いやすいシステム設計のため、初めて導入される施設様にも導入しやすい製品となっているという。
また、要望に応じてEV利用者への課金機能(専用アプリ、管理クラウド等)をオプションで提供するとし、宿泊施設であれば、平日の宿泊客が少ないときに周辺住民へEV充電スタンドの利用を開放して課金収入を得るといった新しい収益に繋がるサービス設計なども可能になるとのことだ。
なお、今後はハードウェアからサービス提供まで一貫したソリューションを提供し、旅行シーンにおけるEVの利活用を推進していきたいと考えているとし、既にマップルラボにてEV充電ステーションマップを公開。
マップルが保有する観光情報やマップルとヘッドスプリングが共同で開発した旅行プランニングエンジンを活用し、EV利用者のための観光情報の提供や旅行プランの作成支援サービスの提供などを予定しているとのことだ。
また、EV未保有者に対して観光地でのEVレンタカーの利用を促進し、観光体験価値としてのEV利用なども視野に入れた取り組みも考えてるとし、EV利用者にとって旅行しやすい環境作りを通じて、観光地の環境保全を支援し、SDGsに沿ったサステナブルツーリズムの実現を目指して取り組んでいくとのことだ。