2030年度末を目標としている北海道新幹線札幌開業に向けて、北海道新幹線札幌延伸事業の整備主体である鉄道・運輸機構(JRTT)、昨年10月に羽田=千歳線就航70周年を迎えた日本航空(JAL)および北海道新幹線の営業主体である北海道旅客鉄道(JR北海道)が連携すると発表した。

JRTT・JAL・JRは、北海道と全国を結ぶ交通ネットワークの充実による北海道の地域活性化と政府が掲げる2030年6,000万人の訪日外国人観光客の目標達成の観点から連携して北海道新幹線札幌延伸事業を盛り上げるという。

同事業により全国と道内交通ネットワークが一層充実し、鉄道と航空のネットワークをかけ合わせることで北海道の魅力・価値がさらに向上していくことを確信しているとのことだ。

1.JAL機内誌「SKYWARD 2022年5月号」において、北海道新幹線札幌延伸に関する特集記事を掲載

JAL機内誌「SKYWARD 2022年5月号」(5月1日よりJALグループ便国際線・国内線へ搭載)において北海道新幹線建設現場の特集記事を掲載している。

JAL機内誌「SKYWARD 2022年5月号」

航空機と新幹線が連携することにより全国から(海外からも)北海道(道央・道南エリア)への旅が大変便利になり、人流の促進、観光客誘致が期待できるとのことだ。

記事のなかでは、ニセコ町で進むニセコトンネル建設現場や北海道新幹線の札幌延伸により、札幌から世界的なスノーリゾートであるニセコ(倶知安駅)への移動がわずか25分(現在はJR利用で約2時間)となり、鉄道と航空を利用した新しい北海道の旅の形が実現することなどを紹介している。

【SKYWARD 2022年5月号の詳細については、下記URLに記載】
URL: https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/skyward/202205.html

2.JR北海道車内誌「The JR Hokkaido」へ北海道新幹線札幌延伸に関する連載記事を掲載

北海道の旅の情報誌としてJR北海道が運行する特急列車に積載されている車内誌「The JR Hokkaido」へ「新幹線(あした)をつくる」と題して、北海道新幹線札幌延伸に関する連載記事を2021年6月より、毎号掲載している。

最新号(2022年5月号)では、北海道新幹線札幌延伸スタート地点の工事を担う北斗鉄道建設所を紹介しているとのことだ。

JR社内誌「The JR Hokkaido 2022年5月号」

3.JAL&新幹線を利用して『北海道新幹線の現在、未来』を体感できる

JRTT、JALおよびJR北海道は、北海道新幹線建設促進期成会と連携し、①2022年6月18日~20日および ②2022年6月19日~20日にかけて実施が予定されているツアーに協力するという。

当日は、JALグループ運航便への搭乗、営業中の北海道新幹線への乗車、JRTTの前身組織である日本鉄道建設公団が建設した青函トンネルの通過体験、北海道で唯一の新幹線車両基地である函館車両基地の見学、将来、実際に新幹線が走行するトンネルの建設現場の見学を通じ、『北海道新幹線の現在、未来』を体感できるとのことだ。

函館車両基地(イメージ)

なお、トンネルの建設現場の見学時は報道公開を予定。詳細については、報道関係者へ別途案内をするとのことだ。

4.3社の今後の連携予定

JRTT、JALおよびJR北海道は、同件に限らず継続的に連携し、交流人口、関係人口の創出のみならず、広く社会課題、地域の課題解決に積極的に取り組んでいくとしている。