KDDIは、2022年4月15日、美術館や博物館、展覧会などにおいて、スマートグラスおよびXR技術を活用することで展示作品を視覚的に解説する「auビジュアルガイド」の提供を開始することを発表した。
また、同日から現在北海道札幌市で開催中の「バンクシー展 天才か反逆者か」に同サービスを提供するとのことだ。
近年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、多くの催事では密回避のために対面接客を控え、ソーシャルディスタンス対策を取りながら開場されている。
「auビジュアルガイド」を活用することで、コロナ禍においても利用者により深く作品を理解する機会を創出することが可能になるとしている。
同サービスは、博物館や美術館向けにスマートグラス端末と映像コンテンツをセットで提供するパッケージサービスで、作品解説などで用いられるオーディオガイドの代わりにスマートグラスを提供することで、展示物を音声に加え映像でも解説。
多言語の字幕・音声ならびに手話を用いた作品解説や仮想空間を活用したARならではの鑑賞体験も実現できるとのことだ。
ARを活かした鑑賞体験では、例えば恐竜の骨格標本を見ながら、CGで表現された当時の姿をスマートグラスの中に投影することで、生きていた当時の姿を重ねて鑑賞することなどが可能だという。
KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、”ワクワクを提案し続ける会社”として、XR技術で新たなコミュニケーションシーンの創出を推進し、新しい体験価値を創造していくとのことだ。
■バンクシー展でのサービス提供
北海道テレビの土屋まりアナウンサーがスマートグラスの中に登場し、バンクシー展を案内。
利用者はスマートグラスをかけ、土屋アナウンサーの語る解説を聞きながら、あたかも土屋アナウンサーと一緒に会場を巡るような体験が可能としている。
「バンクシーはどこから来たのか」「なぜ彼は作品をシュレッダーにかけたのか」など、バンクシーの魅力をより深く体験できるとのことだ。
開催場所:東1丁目劇場 (旧北海道四季劇場)札幌市中央区大通東1丁目10
実施時期:2022年4月15日から展示会終了まで
価格:700円(税込)※チケットは現地購入。