JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップと、小型・高性能ドップラー・ライダーシステムを擁するメトロウェザーは、鉄道現場の生産性向上にむけて、資本業務提携することを発表した。
JR東日本グループは、グループ経営ビジョン「変革2027」においてJRE-BIM・ICT技術の導入による鉄道現場の生産性向上を目指しているという。
従来の大型・固定式が主流であり風況観測等に用途が限られていたドップラー・ライダーの小型・可搬化と物体検知等の新たなユースケースへの応用により幅広い分野への参入可能性の広がりが見込めるとしている。
2022年1月に実施した「JR東日本スタートアッププログラム2021」の実証実験では、毎夜の工事終了後に人力で行っている線路内支障物の確認作業の自動化・省力化の可能性についての検証を実施。
その結果、休止中の鉄道線路において、メトロウェザーのドップラー・ライダーは数百m先にある数十㎝の物体を検知することが確認でき、クリアすべき課題等の知見を得ることが出来たという。
今後は自動運転等への導入や線路周辺の広範囲の風況計測の可能性もあるとし、空だけでなく鉄道(陸)でのドップラー・ライダーの利用をメトロウェザーと共に目指していくとのことだ。