ユー・エス・ジェイは、将来の日本の観光業を担う人材育成を推進するため、「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」プロジェクトを、2022年4月より発足すると発表した。
その皮切りとして、同年4月に開学する新大学・大阪公立大学を運営する公立大学法人大阪と協働し、大阪公立大学における通年講義を同年4月より開始するという。
ユー・エス・ジェイは、これまでも「大阪府育英会USJ奨学金制度」をはじめ、あらゆるジャンルで間接的に教育・人材発展の社会貢献を続けてきたが、今回、大阪公立大学との新たな取り組みにより、「教育」「人材育成」に直接的に取り組むこととなったとのことだ。
観光マーケティングを体系的に学ぶことで新たな学びの価値を得た観光人材を継続的に輩出する機会を提供し、その知見が大阪から全国に広がっていくことで「観光立国・日本」への貢献をめざしていくとしている。
人々の生活様式の変遷とともにマーケティングも進化を遂げ、そして、さらに高度化してきたという。
ユー・エス・ジェイでは、消費者ニーズから導き出されるプロダクト開発やコミュニケーション戦略、さらに緻密かつ確実な集客予測など、観光に特化したマーケティングでビジネスを成長させ観光業を牽引してきた。
これまで培ってきた実践学を、後世の観光業界をはじめとした恒久的なビジネスの成功への羅針盤にしたいというユー・エス・ジェイの思いと、“大阪から日本・世界の成長を牽引する 大学”をめざす大阪公立大学とのビジョンが合致し、今回共同でのプロジェクト発足に至ったとのことだ。
■大阪府との包括連携協定に基づく取り組みとして実現
同プロジェクトは、大阪府の一層の活性化及び府民サービスの向上を図っていくことを目的とした「包括連携協定」の「教育」「観光・地域活性化」分野における取り組みとして、今回実現したという。
■新大学「大阪公立大学」での通年講義を4月よりスタート
その皮切りとして、大阪公立大学での通年講義を2022年4月(初回講義4月19日)より開始。大阪公立大学商学部の学生を対象とした「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」を通年で開講(前期・後期合わせて計2科目)。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで20年以上に渡り蓄積された観光・マーケティング領域のノウハウを、各専門分野を知り尽くし、実績あるスペシャリストたちが学生たちに直接指導。かつ最新の動向もキャッチできる、ユニークかつ実践的な講義となる。
■「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」講義の概要(前期科目の事例)
・講義名:「マネジメント実践1 ~ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング~」
・学生数:170名を想定
・実施場所:大阪公立大学(現・大阪市立大学)杉本キャンパス 1号館講堂
(大阪府大阪市住吉区杉本3丁目3−138)
・形式:隔週(2限連続)開講
・期間:2022年4月19日より本格的授業開始(4月12日に学生向けガイダンス実施)予定
■講義内容(前期)
第1回「観光マーケティングの力」
実際のビジネスにおいて、マーケティングの持つ威力や、それを学ぶ意義について解説。また、なぜ「観光」という商材が、マーケティングの実践の場として秀でているか説明するという。
第2回「実務的戦略思考法」
マーケティングを成功させる、ビジネスを成功させる、自身のキャリアを成功させる、世の中の見方が変わる、これらすべての根幹となる考え方=戦略思考法について解説。
第3回「実務特化マーケティング・フレームワーク」
どうしたら売れるものができるのか?大成功したビジネスの裏にはどんな秘密があるのか?ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが観光事業を盛り上げた具体的なケースについて、私生活でも使える形でわかりやすく解説。
第4回「キャリアの考え方」
これからスペシャリストを目指す学生に向けた導入編として、有利なキャリアを導くためのマインドセットを伝授。これまでの戦略的マーケティング 思考が自身のキャリア形成の鍵となるとのことだ。
第5回「観光消費者インサイト」
消費者の価値観や行動を変えるために必要な「消費者インサイト」とは何か。実際に大きな成功を生み出してきたマーケターの生々しい事例をもとに、消費者インサイトの重要性と、それを探る方法について解説。
第6回「観光ブランディング」
観光マーケティングにおけるブランド戦略について解説。ブランド飽和時代と言われる現在、正しいブランド戦略の立て方とはどういうものか。観光という文脈で、消費者のデスティネーションとして選ばれ続けたユニバーサル・スタジオ・ジャパンのブランディングの歴史を紐解きながら考えるという。