ウェザーニューズは、スマホアプリ「ウェザーニュース」にて目的地までのルート上の路面状態の変化を3時間ごとに4ランクで表示する「雪道ドライブリスク予報」の提供を開始したことを発表した。

積雪予測データを元に、昇温による雪どけや雨によって路面がシャーベット状態になる影響などを考慮し、路面状態を1kmメッシュで84時間先まで予測。

スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられる天気や積雪、路面状態の報告を取り入れることで、より高精度な予測を実現しているとのことだ。

「雪道ドライブリスク予報」

「雪道ドライブリスク予報」は、出発地点と目的地を設定するとドライブルート上の路面状態を、3時間ごとに「アイスバーン」「デコボコ凍結」「シャーベット」「積雪」の4ランクで確認できるとしている。

路面がスケートリンクのようにツルツルに凍結する可能性がある場合は「アイスバーン」、溶けた雪が再凍結したり、わだちが凍結するなどして路面がデコボコに凍結する可能性がある場合は「デコボコ凍結」。

また、路面に積もった雪が溶けたり、水分の多い雪が積もるなどしてシャーベット状態になる可能性がある場合は「シャーベット」、積雪が予想される場合は「積雪」の4つの路面状態を予測するという。

出発地から目的地までのルート上で「ここからはアイスバーン」「ここからは積雪」など、どんな路面状態が予想されるかを詳しく確認できるため、事前の準備に役立つとしている。

なお、路面状態は天気や気温、湿度などの気象条件によって刻々と変化するが、3日先まで3時間ごとにそれぞれの時間帯における路面状態を表示するため、ドライブの計画を立てる際に便利とのことだ。

冬型事故におけるスリップ事故の割合は9割前後にものぼり、スリップ事故に繋がる道路の凍結は、車の安全運転に大きく影響しするため、同予報を活用することで冬場の安全な走行に役立てることができるとしている。

雪道ドライブリスク予報(サンプル)

ユーザーからの報告の活用で、より高精度な路面状態の予測を実現

同予報では、積雪予測データを元に、昇温による雪どけや雨で路面がシャーベット状態になる影響などを考慮して予測値が作られているという。

1時間に1回最新の気象状況を取り込み更新を行い、空間解像度は1km四方で84時間先までを予測。

予測値を作る上で重要な積雪の実況について、より正確に把握するためには多くの観測データが必要になるが、アメダスの積雪観測は雪国を中心に約330か所、関東地方の平野部(標高150m以下)には10か所しかないため、東京、愛知、大阪など太平洋側のほとんどの地域では、積雪の実況を観測機のみで把握するのは困難だという。

そこで同社は、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーに呼びかけ、天気や積雪、路面状態の報告を送ってもらい、ユーザーから寄せられる報告を活用することで観測機の無い場所でも積雪や路面状態を詳細に把握することができるようになったとのことだ。

より正確な実況値を反映させることで積雪予測の精度を向上させ、より高精度な路面状態の予測を実現しているという。

同社は、今後もユーザーから寄せられる情報を積極的に活用し、利用者の安全で快適な生活に役立つ情報提供に取り組んでいくとのことだ。