NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ショートメッセージ(以下、SMS)を悪用したフィッシング詐欺への対策を目的に、危険なサイトのURLなどが含まれるSMSを自動で拒否する「危険SMS拒否設定」を、2022年3月中旬(予定)から提供すると発表した。

同機能は、不正なアプリをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするサイトへ誘導したりするSMSを判定し、ユーザーが受信しないようにするもの。

ユーザーがSMSを受信する前に、送信元情報や本文内容に基づいてドコモのネットワーク上でフィッシングSMSを自動判定するという。

同機能は提供開始後、申込み不要で自動で適用され、ユーザーは無料で利用できるとのことだ。

<「危険SMS拒否設定」の概要>

・機能:フィッシングSMSと判定されたSMSの受信を拒否
・提供開始時期:2022年3月中旬(予定)
・対象:ドコモ回線を契約のすべてのユーザー(ahamoを含む)
・利用料金:無料
・拒否対象となるSMS:不正なアプリをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするサイトへ誘導したり、金銭や個人情報をだまし取る詐欺電話番号へ誘導したりするようなフィッシングSMS
・設定方法:申込み・設定不要で自動適用(設定変更可能)

ドコモはこれまでにも、公的機関と連携したフィッシングサイトの閉鎖や、ユーザーへの注意喚起などの対策を講じてきたが、今回フィッシングSMSの受信を拒否する機能を提供することで、被害の未然防止や拡大抑止につなげていく方針を示している。