羽田空港では「JAL SMART AIRPORT」の取り組みとして、チェックインカウンターから搭乗ゲートに至るまでのデザイン、システムを一新すると共に、デジタル端末の活用によってヒューマンサービスを強化してきた。

この取り組みの一環として、2022年4月より、JALで利用している全保安検査場に「JAL SMART SECURITY」を順次導入すると発表した。

「SMART SECURITY」とは、X線CT検査装置とスマートレーンを組み合わせた保安検査レーン。同取り組みにより、保安検査のさらなる強化と検査までの待ち時間を短縮することができ、より安全・安心・ストレスフリーな空港サービスを実現するとのことだ。

【概要】

1.機能

■ X線CT検査装置
・高度化された保安検査装置であり、コンピュータにより手荷物の3次元画像を用いたX線検査を行うことができるため、パソコンや液体物を取り出す必要がない。
なお、保安検査の結果によっては、取り出しが必要となる。また、羽田空港の従来式検査機を用いた保安検査レーンおよび他空港では、これまで同様にパソコンや液体物の取り出しが必要。

■ スマートレーン
・1レーンにつき3か所の個別の準備台があり、準備ができた人から先に保安検査に進める。
・検査を通過した手荷物と、追加検査が必要な手荷物のレーンが分かれていることから、検査通過済みの手荷物を、よりスムーズに受け取りができる。

■ UV殺菌システム
・レーンに内蔵されたUV(紫外線)殺菌装置を活用することで、最大99.9%殺菌された保安検査用トレイをユーザーへ提供することができる。

2.設置場所

羽田空港国内線B/C/E/F保安検査場 ※一部、従来の保安検査レーンを引き続き使用。

3.供用開始時期

2022年1月下旬頃から設置工事を予定。4月以降、羽田空港国内線の各保安検査場に順次導入し、8月頃までに導入を完了する予定とのことだ。

JALは今後も、最新の技術を積極的に取り入れ、より安全・安心・ストレスフリーな空港サービスの提供に努めていくとしている。