ウェザーニューズは、11月19日の夕方から夜に起こる部分月食の観測を楽しむことができるよう、19日夕方〜夜の天気見解を発表した。
月食は太陽・地球・月が一直線に並ぶ時に起こり、月が地球の影に隠されることで、地球から見ると月が欠けていく様子が楽しめる天文現象。
今回の部分月食の特徴は、月の大部分が隠れる「ほぼ皆既月食」となる点だという。
当日は、北日本を中心に冬型の気圧配置となり、関東以西は高気圧に覆われる予想で、関東以西では晴れて月食を見ることができるところが多くなりそうとのことだ。
24時間生放送の気象情報専門チャンネル「ウェザーニュースLiVE」では、19日夜に部分月食の様子を国内4か所から生中継。
部分月食の観測が難しいエリアの人や、専門家の解説付きで月食を見たい人は、「ウェザーニュースLiVE」の特別番組を見ることで楽しむことができるとしている。
<放送詳細>
放送日時:11月19日17時〜
MC:ウェザーニュースキャスター/山岸愛梨さん
天文現象解説:国立天文台/平松正顕さん
気象解説:ウェザーニューズ予報センター/宇野沢達也
撮影協力:北海道なよろ市立天文台、福島県星の村天文台、阿南市科学センター
※当日の天気によりもう1か所決定
ウェザーニュース「皆既月食・部分月食2021年」
19日は北日本を中心に一時的に冬型の気圧配置となり、関東以西は高気圧に覆われる予想だという。
「バッチリ見える」エリアは関東以西で、晴れて月食を見られるところが多い予想でとのことだ。
なお「チャンスあり」のエリアは北海道のオホーツク海側や太平洋側、東北、北陸で、東北北部では比較的チャンス大の見込みだという。
北海道の日本海側や新潟、山形周辺では雲が広がり、月食を見るのは難しそうだとし、観測が難しいエリアの人は「ウェザーニュースLiVE」の特別番組で月食の様子を見るこも可能だとしている。
見られる時間や場所
今回の特徴は、食の最大時には月の直径の97.8%が地球の影に入る、とても深い部分月食となる点だという。月が完全に地球の影に入る皆既月食の場合は赤銅色の満月が楽しめるが、通常の部分月食の際は月は影に入った部分が暗くなるのみとのことだ。
ただ今回は、月がほぼ地球の影に入る皆既食に近い部分月食となるため、食の最大の頃には影の部分が色づいて見えるかもしれないとしている。
満月は16時18分頃から欠け始め、18時2分頃に部分食の最大を迎え、食の最大後、月は段々と元に戻り、19時47分頃に部分食が終了して満月の姿に戻る予想とのことだ。
部分食の始まりから終わりまでは約3時間29分あるという。部分食の始まりは北海道や東北北部でのみ見ることができ、食の最大までには全国で月が空に昇り、東の空が開けた場所からの観測がおすすめだとしている。
なお、日本全国で見られる次回の月食は、2022年11月8日に起こる皆既月食で、約1年後となるとのことだ。