KDDIは、SBIホールディングスの100%子会社であるSBIインベストメントと共同で、気候変動に関連する幅広い課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行う「KDDI Green Partners Fund」(以下、Green Fund)を2021年11月下旬に設立すると発表した。
Green Fundでは、KDDIおよび社会のカーボンニュートラルの実現に貢献するため、今後5年間で約50億円の投資を実施する予定であるとのことだ。
地球温暖化による影響は年々深刻化し気象災害が国内外で増加。KDDIは、「社会の持続的な成長に貢献する会社」を目指す姿に掲げ、SDGsの取り組みの一環としてKDDIおよび社会のカーボンニュートラルの実現に取り組んでいるという。
2021年7月に発表した「KDDI GREEN PLAN 2030」では2030年度のCO2排出量削減目標を「2019年度比で50%削減」とし、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指した取り組みを推進している。
また、「KDDI Open Innovation Fund」や「KDDI ∞ Labo」など、スタートアップ企業の支援やさまざまなパートナー企業との共創によるビジネス開発により、斬新なアイデアや先進的なテクノロジーを取り入れたオープンイノベーションに取り組んできたという。
KDDIは、サステナブルな社会を実現するためにはパートナー企業との共創がより重要と考え、スタートアップ企業とのイノベーション創出というKDDIの強みと、SBIインベストメントが有する投資案件探索などの多様なソーシング能力および豊富な投資経験を生かすGreen Fundを設立。
Green Fundでは、CO2排出量削減に直結するエネルギー領域に留まらず、産業を超えて展開可能な脱炭素技術や循環型サービスなどに取り組むスタートアップ企業が、KDDIの有する多種多様なアセットを活用することで、共創によりレジリエントな未来社会の実現を目指していくとしている。
KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、「社会の持続的な成長に貢献する会社」として、人々・企業・社会をつなぎ、さまざまなパートナーとともに、地球環境保全に一層の貢献をしていくとのことだ。
■Green Fund概要
名称:KDDI Green Partners投資事業有限責任組合
運用期間:2033年11月までの12年間を予定
投資対象:カーボンニュートラル実現に向けた気候変動領域全般
運用総額:約50億円
運営者:SBIインベストメント