東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、クオンと連携し、Beyond Stations構想の一環として、駅から“つながる”オンラインコミュニティを創る実証実験を行うと発表した。

実証実験では、JR東日本のファンコミュニティ「JREオンラインステーション」をオープンし、山手線をテーマとした「山手線サークル」を開設。

コミュニティ内ではほかのユーザーとつながりながら、山手線沿線の多様な個性をもつ駅やまちの新たな魅力を発見し、共有し合うことができるとのことだ。

鉄道を利用の利用客や沿線に住む人々など、ユーザーとの“つながり”をオンライン上で創発することで、駅やまちの可能性を広げ、利用客の「心豊かな生活」を実現していきます。

1.「JREオンラインステーション」について

(1)「山手線サークル」について

「JREオンラインステーション 山手線サークル」は、クオンが運営するファンコミュニティクラウド上にあるJR東日本の“モール型”ファンコミュニティ。

ユーザーは、ショッピングモールの中心にある広場にあたる「山手線総合掲示板」でコミュニケーションやキャンペーンを楽しみながら、ショッピングモールの各店舗にあたる全30駅の「駅ごとのサークル(例:東京駅掲示板)」にも自由に参加し、回遊することができるという。

(2)実証実験の概要

今回オープンする「JREオンラインステーション 山手線サークル」では、ユーザー数やリアクション数、コメントの内容など、質と量の変化を通じて、オンライン上での“つながり”がもつ可能性を探るという。

またコミュニティに蓄積されるユーザーの声やリアクションなどのデータを解析することで、駅のニーズやまちの魅力を明らかにするとしている。

■サービス開始日:2021年10月14日10:00 ※当面の間実施
■「JREオンラインステーション 山手線サークル」サイトURL
https://www.beach.jp/community/YAMANOTESEN
■利用方法
上記URLトップページから「新規登録」から、利用規約に同意し、メールアドレスを入力。ユーザー登録用のURLを記載したメールが送られてきたら、メール本文にあるURLにアクセスし、手順に沿って登録。

2.「JREオンラインステーション」が目指す姿

(1)コミュニティについて

「JREオンラインステーション」は、駅利用客や近隣に住む人々などがユーザーとして交流し、Beyond Stations構想の“つながる”場となるという。JR東日本とユーザー、ユーザー同士、周辺エリアの人々との双方向の交流をクオンのファンコミュニティ運営のノウハウにより活性させるとのことだ。

また、活動の結果蓄積されたデータをデータサイエンスの特許技術で解析し、活用することで、地域の活性化を促進し、オンラインから駅をまちや人と“つながる”プラットフォームへと変革させていくという。

(2)コミュニティ参加によるユーザーのメリット

ユーザーは、他のユーザーの投稿やユーザー同士のコミュニケーションから、今まで知らなかった駅やまちの魅力を知ることができたり、思い出のあるまちについて語り合ったり、共感できる仲間とつながることができる。

人によって多様な「駅やまちに対する思い入れ」を共有し、共感できるコミュニティを通じて、駅やまちを訪れる楽しみが増え、まちを拠り所にした心豊かな生活を送ることができるようになるとのことだ。

JR東日本とクオンによる企画・運営に加え、JR東日本の社員もコミュニティ内の交流に参加。いちユーザーとしてイベントやまちの情報を共有することで、魅力的なコミュニティの構築に貢献していくとしている。

3.コミュニティオープニングキャンペーンについて

「JREオンラインステーション 山手線サークル」オープンを記念して、抽選で1,000名に「JRE POINT 500ポイント」が当たるキャンペーンを実施。

期間:2021年10月14日10:00~12月15日15:00
賞品:JRE POINT 500ポイント 1,000名
応募条件:期間中「JREオンラインステーション 山手線サークル」に1回以上コメントを投稿した人

■ JR東日本の「Beyond Stations構想」

JR東日本は、これからも、ヒトの生活における「豊かさ」を起点として、リアルの交流拠点である駅の強みを活かしながら、JR東日本グループだからこそ提供できる新しいサービスを利用客目線で創造し、駅をビジネスの発信拠点へ変革するという。

また、デジタル領域においても利用客一人ひとりと深くつながることで、One to Oneのアプローチも進めるとのことだ。

そのため、デジタル顧客接点となるプラットフォームの整備・強化を推進。そして、リアルとオンラインがシームレスにつながる様々なサービスをJRE POINT(デジタル共通基盤)でつなぎ、JRE POINTを基軸としたロイヤルカスタマー戦略を推進するという。

これにより、JR東日本グループならではのデジタルトランスフォーメーションを実現しながら、既存の枠組みを超えて利用客に提供する価値を最大化し続けていくとしている。