Amazonは、地球上で最もユーザーを大切にする企業になることを目指し、豊富な品揃えと求めやすい価格、迅速な配送を提供しているという。このビジョンを実現するため、ユーザー、販売事業者、ブランドオーナーが安心して利用する買い物体験を提供しているとのことだ。

ユーザーやブランドオーナー、販売事業者にとって信頼性の高い安全な販売サイトにするために、Amazonは常にさまざまな取り組みを行って偽造品対策に全力を注いできたという。

機械学習や自動化されたシステムを活用して、販売事業者を確認し、その後も販売サイト、製品、ブランドを継続的に調査している。

Amazonのツールは、潜在的に偽造品であることを示すアクティビティを検出し、即座に出品を阻止、またはAmazonの販売サイトから削除するとのことだ。

国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)は280以上の企業や団体が集まり、偽造品などの知的財産権侵害問題の解決を、国内外で目指す団体。

IIPPFは、会員が知的財産権の侵害に対抗し、偽造品の撲滅に取り組むためのブランド保護活動を支援しているという。こうした活動の一環として、さまざまな業界のパートナーが集結して、オンラインとオフラインの両方で知的財産権の侵害問題に対処するためのさまざまなプロジェクトやプログラムを実施している。

IIPPFのインターネットプロジェクトチームは、インターネット上の知的財産権侵害に関する調査・研究を実施している。

アマゾンジャパンとIIPPFインターネットプロジェクトチームは、偽造品や知的財産権を侵害した商品の販売を防止することでユーザーを保護するという共通の目標を持っており、共に、権利保有者や製造メーカー、再販業者や流通業者、政府機関、小売業者、ストア運営者が、それぞれに偽造品や特許侵害商品の販売に対抗する役割を担っていると認識しているという。

この、知的財産権の権利者の権利を保護し、ユーザーに安全で信頼できる買い物体験を提供するという共通の目的の下で、アマゾンジャパンとIIPPFインターネットプロジェクトチームは連携し、IP関連の課題における協力関係強化に関する覚書を交わしたとのことだ。

この覚書は、ブランド保護や偽造品対策に関するAmazonおよびIIPPFのそれぞれの取り組みを補完するもの。

今後、この覚書を基盤として両者の協力関係を構築し、Eコマースの発展の促進を目指していくとしている。

IIPPFインターネットプロジェクトチームとAmazonとの交流は2017年に開始。

権利者の立場として、Amazonと継続して交流を行うことでユーザー保護という最終目的はどちらの立場であっても変わらないこと、Amazonが偽造品対策に真摯に取り組んでいることを理解し、より強固な連携を結びたいと考え、今回の覚書締結に至ったとしている。

IIPPFインターネットプロジェクトチームでは、権利者とEC事業者が協力して偽造品対策を進めていく上で最も大切なことは、相互理解と目的の共有だと考えているとのこと。

IIPPFインターネットプロジェクトは、この覚書が偽造品取引のさらなる抑止と、ユーザーの安全・安心に繋がるよう、今後の協働に期待すると共に、努力していくという。