伊藤忠商事と、自宅療養者への医療支援を行うファストドクターは、新型コロナウイルス感染による東京都の自宅療養者向けに食料品の無償提供を2021年9月14日より開始すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大の第5波による東京都の自宅療養者は急増し、9月6日時点でも依然として約1.6万人台で推移している。療養中は10日間以上に渡って自宅から外出できない為、適切な食料の確保が、体力回復を左右する上で重要な課題であるとのことだ。
ファストドクターは、医師が往診した際、自宅療養者から「食料が底をつきかけている」という声を多く耳にしており、今後の感染再拡大も見据え、民間企業も連携した食料支援のニーズが高まっているという。
今回、伊藤忠商事とファストドクターは、東京都23区の自宅療養者向けに食料品の無償提供を開始。
具体的には、ファストドクターに登録する医師が往診する際やオンライン診療によって処方薬を宅配する際に、スポーツ飲料、ゼリー、茶系飲料、おかゆ、みそ汁、菓子等、栄養・消化のしやすさ・日持ち・食べやすさなどを考慮した約10種類の食料品を配布するという。
伊藤忠商事は、国内外のネットワークを活かし、取引先の食品メーカーと連携し、タイムリーな食料品供給によって、同取り組みをサポートしていくとのことだ。
伊藤忠商事は、子会社である伊藤忠テクノロジーベンチャーズによるファストドクターへの出資を皮切りに、同取り組みについて協議してきた。今後も、医療×食料品の民間ネットワーク構築のみならず、ITやデータの活用および周辺サービスでの協業を進め、国内における医療・ヘルスケア分野のDX化を推進していくとしている。
また、今回の自宅療養者向けの食料品無償提供を通じて、「食べ物がある安心感」を提供し、いち早く新型コロナウイルス感染症が収束し、すべての人が日常を取り戻すことができるよう貢献していくとのことだ。
自宅療養者向け食料品支援の概要
対象:自宅療養者(往診またはオンライン診療による処方薬の宅配時に配布)
期間:2021年9月14日~
地域:東京23区
提供する食料品:スポーツ飲料、ゼリー、茶系飲料、おかゆ、みそ汁、菓子等
賛同食品メーカー例(順次拡大予定):伊藤園、はくばく、ハナマルキ、ロータースベーカリー
