グッドオフが運営するお葬式の無料ポータルサイト「葬儀のデスク」は、若者の「お葬式に関する常識・意識」について、20歳未満の男女120人にインターネット調査を行い、結果を発表した。
●「香典袋には故人の名前を書く」という勘違いが約4割
香典袋の表には誰の名前を書くかを質問したところ、約4割が「故人の名前を書く」と回答。
香典に関しては、「なぜ綺麗な新札を使ってはいけないのか謎」という意見もあり、基本的なマナーは知っていても、「なぜそうしなければいけないのか」という意味まで理解している若者は少ないようだとしている。
●「お葬式にお坊さんがいないと成仏しない」と約4割が回答
一般的に若者は宗教や信仰への関心が薄いと言われているにも関わらず、お葬式にはお坊さんを呼ばないと故人は成仏しないと思うかという質問に対しては、「お坊さんがいないと成仏しないと思う」という回答が35%にもぼった。
お葬式にお坊さんがくるのは当たり前であり、故人の成仏に関係する「重要な役割」だと考えていることがわかったとしている。
●「人が死んだら”必ず”お葬式とお通夜をしなければいけない」と半数が回答
「お葬式・告別式」や「お通夜」は必ずしなければいけないものではないが、人が亡くなった時に「必ず」しなければいけないことについて質問したところ、約半数の若者が「必ずしなければいけない」と回答。
若年層ですら、古いしきたりが身に染み付いいることが判明したとしている。
また、約3割が人が亡くなったら必ず「黙祷」を行わなければいけないと回答した結果から、多くの若者が死者に敬意を払い、故人を悼んでいることがわかったとのことだ。
●実際には約8割が「お葬式を経験している」
昨今の家族葬や直葬などのコロナ禍対応のお葬式の形式はあるものの、お葬式に参加したことがあるかという質問で若者がお葬式に参列する機会そのものはそれほど減っていないとがわかったとしている。
ただし今後、家族葬や直葬が増え続ければ人の死に触れることなく大人になる若者が増えていくかも知れません。
昨今、宗教儀式をおこなわない直葬など、葬送形式の選択肢は増えたものの、弔い方のありようを決めるのは故人であり遺族。
約4割が「お坊さんがいないと故人が成仏しない」と回答したことから、全体としてみれば、若者の心のありようはそれほど変化していないと見ることができるとのことだ。
【調査概要】
対象者:20歳未満の男女120人
回答方法:インターネット調査
<参考>
グッドオフ「葬儀のデスク」『お葬式に関する常識・意識』