KAICOは、新型コロナウイルスに対する血液中の抗体量が測定できる抗体測定サービスを開始することを発表した。2021年9月1日より、福岡県内の一部調剤薬局およびドラッグストアにて販売開始するとのことだ。

新型コロナウイルスに対する血液中の抗体量を測定する抗体測定サービス

同製品は、新型コロナウイルスに対する抗体価を測定することを目的としているとし、現在新型コロナウイルスに罹患しているかを確認するPCR検査や抗原検査とは異なり、ワクチン接種後に抗体がどれくらい保持できているかを確認するものだという。

自宅・会社で自己採血し郵送することにより簡易に抗体価を数値で評価できます*1。また、継続的に複数回利用することにより個人の抗体の保持状況が時間を追って確認できることも大きな利点だとしている。

ワクチン接種後の抗体の保持状況には個人差があるため*2、自分で管理できることは大きなメリットとのことだ。

KAICOは、難発現タンパク質の医薬品・診断薬・試薬を開発することを目的に、2018年4月に設立した九州大学発のベンチャー。

KAICOのコア技術は、カイコを利用した組換えタンパク質発現の技術であり、本抗体測定サービスでは新型コロナウイルスに対する抗体をスパイクタンパク質で挟みこみ発色させ検出する、プロテックス社と共同開発した抗体検査キットを用いて測定するという。

今後もカイコの技術を様々な商品開発に活かし、アフターコロナの日常生活における安全・安心確保に貢献することを追求していくとのことだ。

【商品概要 KAICO抗体測定サービス】

仕様:輸送採血ろ紙セット、返信用チャック袋、返信用封筒、説明書
販売価格:オープン価格
販売場所:タカラ薬局、白十字薬局などの福岡県内主要店舗(9月1日より)。
※今後は全国のドラッグストアおよび調剤薬局への展開を検討中。
利用条件:検査情報の登録および確認には、PCまたはスマートフォンでWEBを使用。

KAICO抗体測定サービス概要