全日本空輸(以下、ANA)は、Scan Global Logisticsが日本政府のCOVAXファシリティを通じて実施した、日本国内で製造された新型コロナワクチンの輸送における日本から、カンボジア、バングラディッシュ、スリランカ、ラオス、東ティモール、フィジー、モルジブの国際輸送において協力したと発表した。

COVAX(コバックス:COVID-19 Vaccine Global Access)ファシリティとは、新型コロナワクチンへの途上国を含めた公平なアクセスの確保のため、Gaviワクチンアライアンス主導の下、立ち上げられた資金調達および供給調整メカニズム。

ワクチンの購入量と市場の需要の保証を通じ規模の経済を活かして交渉し、迅速かつ手頃な価格でワクチンを供給する仕組みであるとのことだ。

ANAは、新型コロナワクチンを厳密な温度管理で安全に輸送・供給するためのオペレーション体制を構築しており、今後も引き続き万全の態勢で新型コロナワクチンの輸送・供給を進めていくとしている。

これまで、欧州・日本間を中心に多くの医薬品の国際輸送を担い、温度管理のノウハウを蓄積してきたとのことだ。

2017年には、日本の航空会社として初めて国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品輸送における国際品質認証であるCEIVファーマ認証を取得しており、医薬品輸送に関わる人員、訓練体制、品質管理、ハンドリングマニュアルを有しているという。

ANAは、今後も万全の態勢で新型コロナワクチンの輸送・供給に協力し1日も早い新型コロナウイルス感染症の終息に貢献し、人々が安心して生活できる社会の実現を目指していくとしている。