全日本空輸(以下、ANA)は、郵船ロジスティクスが日本政府を通じて実施したアストラゼネカの新型コロナワクチンの輸送における日本からベトナム、フィリピン、タイの国際輸送への協力をしたと発表した。
ANAは、新型コロナウイルスのワクチン等の医薬品を厳密な温度管理で安全に輸送・供給するためのオペレーション体制をグローバルで構築している。
これまで欧州・日本間を中心に多くの医薬品の国際輸送を担い、温度管理のノウハウを蓄積してきたとのことだ。
2017年には、日本の航空会社として初めて国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品輸送における国際品質認証であるCEIVファーマ認証を取得しており、医薬品輸送に関わる人員、訓練体制、品質管理、ハンドリングマニュアルを有しているという。
今回の新型コロナウイルスワクチンの輸送を含め、医薬品輸送にあたっては、輸送ルートやプランなど品質を担保したバックアッププランを複数用意し、リスクアセスメントを行ったうえで最適なプランを策定。
同ワクチン輸送では保管温度2~8度を保った輸送・管理が求められる中、協力会社との連携により、各国・地域へ安全かつ確実な輸送を実現することができたとのことだ。
ANAは、今後も万全の態勢で新型コロナワクチンの輸送・供給に協力し1日も早い新型コロナウイルス感染症の終息に貢献し、人々が安心して生活できる社会の実現を目指していくとしている。