小田急電鉄は、ペットボトルの資源循環を目指すプロジェクト「RE:BOTTOLE A(リボトルアクション)」の一環として、利用者とともに「ボトルtoボトル(BtoB)」の実証に取り組んだことを発表した。

同実証は、2021年3月12日から6月11日の間、小田急線新宿駅6番ホームに同社オリジナルのペットボトル分別回収ボックス「リサイクルステーション」を設置したものだという。

ペットボトル分別回収ボックス「リサイクルステーション」

「BtoB」とは、使用済みペットボトルを原料化(リサイクル)し、新たなペットボトルに再利用することで、回収段階で細かな分別や不純物をより少なく、よりきれいな状態とすることが必要となり、「飲み残しを含めた分別率100%」および「異物混入率0%」の実現が目標とのことだ。

同実証は、ボトルやキャップ、プラスチック類(ラベル)、飲み残しなど4種に細分できるリサイクルステーションを設置し、小田急線車内広告等で利用者に呼びかけることにより取り組んだもの。

これによる分別状況は、ボトルから「ラベル」をはがし分別された割合が従前のダストボックスでの3%から34%になったほか、「キャップ」や「飲み残し」の分別についても「BtoB」実現目標の達成に向けて、着実に成果が得られたという。

その結果、約2,800本の再生ペットボトルに相当する資源を回収することができたとのことだ。

実証結果

同社では、同実証結果を通じ、多くの人が利用する鉄道事業者が「BtoB」に取り組む意義を再認識するとともに、今後も積極的な分別に向けて、引き続き「リサイクルステーション」を改良しながら設置し、他の駅や施設へも「リサイクルステーション」の設置を検討していくとしている。

また、天然水・緑茶「箱根の森から」を商品化、販売する立場から、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に向き合うとともに、「RE:BOTTOLE A(リボトルアクション)」の確立に向けた取り組みを継続していくとのことだ。