JALは、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」のユネスコ世界自然遺産への登録を祝し、世界遺産登録記念の取り組みを実施することを発表した。

同取り組みでは、「地域の宝から世界の宝となった『日本の世界遺産』と世界を”つなぐ”」、「自然との”共生・保全”を通じ『日本の世界遺産』を後世へ”つなぐ”」の2点がテーマとなっているとのことだ。

【左】奄美大島 遠景
【右】イリオモテヤマネコ(環境省西表野生生物保護センター提供)

JALは、奄美・沖縄地域における魅力発信はもちろんのこと、2016年より行政・地元企業・団体と連携し、世界自然遺産登録を推進するための共同体(鹿児島地区63企業・団体、沖縄地区47企業) の代表幹事社として取り組みを行っている。

また、自社媒体を通じた奄美・沖縄地域の豊かな自然と、それを保護する人々の活躍を紹介する啓発活動や希少生物の交通事故死防止活動・密猟密輸対策、各地のクリーン活動をはじめとする環境保全活動など、様々な機会・活動を通じ、世界自然遺産登録活動を応援している。

今後も、日本の誇るべき遺産を後世へ継承すべく、「ジェイエア(J-AIR)」をはじめ、地域航空会社である「日本エアコミューター(JAC)」、「日本トランスオーシャン航空(JTA)」、「琉球エアーコミューター(RAC)」を含めたJALグループ全社で、持続可能な地域活性化の実現を目指し、地域の人々と共に活動を展開していくとのことだ。

世界遺産登録記念の取り組み

●世界自然遺産登録記念 特別塗装機の就航

世界自然遺産となった地域の魅力を国内外に発信するため、祝賀メッセージに加え、自然との共生・保全と島の宝を守る願いを込めた特別塗装機がJAL国内線、ジェイエア(J-AIR)、日本エアコミューター(JAC)、の運航路線に就航。就航時期は決定次第、案内するとしている。

また、日本トランスオーシャン航空(JTA)および琉球エアーコミューター(RAC)の運航路線では、沖縄県主催の図画コンクールにて小中学生が地域の希少動植物を描いた入賞作品を機体にデザインした特別塗装機が運航している。

世界自然遺産(奄美・沖縄)特別塗装機(イメージ)

●機内誌「SKYWARD」などによる世界遺産特集
機内誌「SKYWARD」で、9月号に登録を祝した特集記事、10~3月号に世界自然遺産に関する紹介記事を継続的に掲載。新たに登録された地域の魅力はもちろん、地域での環境保護・保全の取り組みに関する記事を届けるとしている。

加えて、機内エンターテインメント「JAL Mooove!」において、世界自然遺産に関する動画を放映するとのことだ。

●世界遺産登録ポータルサイトを開設
「世界自然遺産」に登録された意義をはじめ、「世界の宝」となった地域の魅力発信とともに、環境保全や希少種の保護といった地域課題の解決に向けた取り組みも併せて紹介する専用ポータルサイトを開設。

●奄美大島空港所スタッフによる「水アート」世界遺産登録祝賀メッセージの披露

「水アート」は、2021年4月から奄美大島空港所の整備スタッフが自主的に取り組んでいる活動。可動式の噴霧器を使用し、駐機場に水でイラストとメッセージを描くことで、これまでも地域を訪れた人への感謝の気持ちを伝えてきたという。

今回の世界遺産登録を祝し、地域を象徴する「ハイビスカスとヤシの木」のイラストとともに、環境保護・保全の思いを込めた新たなメッセージを披露するとのことだ。

【「水アート」新メッセージ概要】
実施日  : 2021年7月27日から当面の間
メッセージ: 「祝 世界遺産、守ろう島の宝」
※対象便は、当日の天候などに応じて決定。なお、当日の天候により、実施しない可能性もある。

奄美大島空港所整備スタッフによる「水アート」

その他、今後予定をしている世界自然遺産関連の地域イベントや環境保護活動をはじめ、世界自然遺産登録を記念したチャーター便や記念運賃、マイレージを活用した施策など、JALグループ全社をあげ、「『日本の世界遺産』と世界を”つなぐ”」、「『日本の世界遺産』を後世へ”つなぐ”」の2点の実現を目指し様々な取り組みを展開。

JALは日本の翼としてこれからも地域社会に寄り添い共に考え行動し、人と社会と世界をつなぐことにより  地域活性化に貢献するとともに、SDGs達成に向け取り組んでいくとのことだ。

SDGs目標