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Instagramは6月8日(米国時間)、昨年10月より国内でテスト中のバッジ機能をアップデートし、クリエイターが収益を上げるための手段を拡充することを発表した。
また、クリエイターがショップ機能を通じて自身のブランドをより簡単にInstagram上で訴求し、ECサイトを通じて売上を得ることができるよう、個人アカウントのプロフィール画面にショップのリンクを追加できるようになるという。
バッジ機能のアップデート

バッジ機能は、利用者がInstagramライブを視聴中にバッジを購入し、お気に入りのクリエイターやビジネスを応援することができる機能で、昨年10月に国内でもテストを開始。
今回のアップデートでは、1回のライブ配信中にファンが複数のバッジを購入できるようになるという。
また、多くのクリエイターがライブ配信を通じてファンと直接交流し、コミュニティに貢献していることを踏まえ、今週からバッジ機能を使って所定の条件を満たすと、一定の金額がクリエイターに支給されるようになるという。
具体的には、7日のうちに15分以上ライブ配信をした際には米国ドルで$100、30日のうちに他のアカウントと一緒に30分以上ライブ配信をした場合は$150、4週に渡って毎週15分以上ライブ配信した場合は$250が支払われる。
これらのアップデートは、日本を含むバッジ機能が利用できるすべての国と地域で提供されるとのことだ。
アフィリエイト機能のテストを開始

以前から、クリエイターは自身が気に入っている商品を紹介するためにInstagramを活用してきた。同時に、利用者もインスピレーションや情報源としてクリエイターを信頼し、彼らのコンテンツを通じて新しい商品やサービスを発見しているという。
このようなトレンドを受け、今後数ヶ月のうちに、クリエイターがチェックアウト機能に対応している商品のショッピングタグ(商品名や価格を表示し、商品詳細ページに遷移させることができるタグ)を自身の投稿に追加することができるアフィリエイト機能のテストを開始。
投稿を通じてタグ付けした商品の売上があると、クリエイターはコミッションを受け取ることができるという。
対象となる投稿の上部には「eligible for commission(コミッション対象)」と表示し、商品を購入することでクリエイターを支援できることが利用者にとっても明確になるようにするとのことだ。
アフィリエイト機能が導入されると、利用者はお気に入りのクリエイターの投稿からシームレスに商品を購入できるようになるほか、ビジネスはクリエイターと協業し、対価を払うための新たな選択肢を得ることができる。同機能のテストは、米国の一部クリエイターとビジネスを対象に行い、将来的により多くのパートナーに拡大する予定であるとしている。
クリエイターもショップ機能を利用できるように

自身のブランドを持っているクリエイターは、ショップ機能を活用し、個人アカウントのプロフィール画面にショップへのリンクを追加できるようになるという。これまではショップ機能を利用するためにはブランドのInstagramアカウントである必要があったが、今後はファンに自身の商品を紹介することがより簡単になるとのことだ。
なお、この機能は、数日のうちに日本を含むグローバルで導入するとしている。
また、新たにブランドを立ち上げたり、オリジナル商品を販売したいと考えているクリエイターは、Bravado/UMG、Fanjoy、Represent、Springというパートナー企業とアカウントを連携させることで、Instagramアプリを通じて簡単に商品を制作し、ショップ機能を通じて販売できるようになるという。このアップデートは、米国のクリエイターを対象に年内に提供開始する予定。

さらに、今回のアップデートに加えて、米国でテストを実施していたIGTV広告(クリエイターが投稿するIGTV動画の冒頭に広告を表示)は、現在オーストラリアや英国でもテストを実施しているほか、今後ドイツやフランスでテストを開始する予定であるとのこと。
Facebook社は、InstagramやFacebookがクリエイターにとって自身のストーリーを表現し、ファン層を成長させ、生計を立てるために最適なプラットフォームになることを目指しているという。
クリエイターとして活動を始めたばかりの人たちから、ビジネスとして確立させようとしている人たちまで、様々なクリエイターのニーズを満たし、それぞれの目的を達成するための手段を提供するため、今後も継続して取り組んでいくとのことだ。