キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、全日本空輸(以下、ANA)とともに、非対面・非接触型「フラッパー付き自動ゲート」システムを構築し、5月11日より稼働したと発表した。
同システムにより、空港業務の自動化・省人化による生産性の向上を実現し、新型コロナウイルス感染予防対策「ANA Care Promise」の取り組みを支援。
キヤノンMJは、今後も業種・業務に特化したデジタルソリューションの提供を強化し、利用客の様々な業務のDXを支援していくとのことだ。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い「非対面・非接触」に対するニーズが高まる中、ANAとキヤノンMJは、国内線保安検査場に「フラッパー付き自動ゲート」システムを構築し、5月11日より羽田空港の国内線保安検査場A、Bに導入。
同システムは、利用客が保安検査場入口でバーコードまたはIC機能付きカードなどを自動読み取り機にタッチすると黄色い保安検査証が発行され、検査証を受け取った後、フラッパーゲートが自動的に開く仕組みとなっている。
導入以前は、係員によりバーコードまたはIC機能付きカードなどの確認を行っていましたが、「セルフ化」することにより対面・接触回数を減らし、安全・安心な旅を提供でるとのことだ。
キヤノンMJは、ネットワークカメラと画像解析ソリューション「Vision Edition」を活用し、利用客が非対面で効率よく保安検査場へ入場できるシステムを構築。
自動読み取り機にかざした情報をもとに、3色のLEDにより識別・判定した結果と、保安検査証の受領結果をネットワークカメラで撮影し画像解析をすることで、フラッパーゲートを開閉させる。
キヤノン独自の映像技術やノウハウにより、精度の高い画像情報を「Vision Edition」で画像解析し判定することで、スムーズで効率的なオペレーションと不正侵入へのセキュリティ強化を実現。
同システムは、現状の自動読み取り機を一切改修することなくシステム移行を行ったため、短期間に低コストでシステムを構築できたとのことだ。
キヤノンMJは、これまで、金融機関や製造業、流通・サービス業などの大手企業を中心に業種・業務にあわせたデジタルソリューションを展開してきた。
今後、映像や音声の分析・予測などの新技術と連携させたソリューションを展開し、顧客の働き方や業務プロセスの変革を実現する様々な業務のDXを支援していくとしている。