ウェザーニューズは、2021年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表した。
今年は5月5日に沖縄と奄美で、11日に九州南部、15日に九州北部、四国、中国、16日に近畿、東海で梅雨入りが発表された。
いずれも平年より早い梅雨入りで、四国と近畿では統計史上最も早い、九州南部、九州北部、中国、東海では統計史上二番目に早い梅雨入りとなった。
まだ梅雨入りが発表されていない関東甲信、北陸、東北南部、東北北部でも、平年より早い6月上旬にも梅雨入りが発表される可能性があるとのことだ。
一方、梅雨明けは全国的に昨年より早く、平年より早いところが多い見込み。7月上旬に梅雨明けするところが多く、その後は晴れて暑くなると予想している。
昨年、梅雨明けが特定されなかった東北北部も平年よりかなり早い7月中旬に梅雨明けする見込みとのことだ。
梅雨期間は沖縄、奄美、関東甲信、北陸、東北で平年より4日以上短くなる一方、九州南部から東海は平年より4日以上長くなる見込みとしている。
今年の梅雨期間の雨量は、九州、四国、中国、近畿、東海、東北北部で平年並か多く、関東甲信、北陸、東北南部は平年並の予想としている。
また、奄美、沖縄は平年より少なく、空梅雨の可能性があるという。
5月は梅雨前線が平年より北に位置することが多く、6月も梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強く、前線は本州付近に停滞。
このため、沖縄や奄美では高気圧に覆われやすくなる一方、前線が停滞しやすくなる九州から東北では曇りや雨の日が多くなるとしている。
本州付近は暖かく湿った空気が流れ込みやすく、前線の活動が活発化する日があり、西日本を中心に6月中旬から下旬にかけて大雨や豪雨に警戒が必要とのことだ。
7月は平年より早く太平洋高気圧が北への張り出しを強めるため、東日本や西日本は前線の南側に入り、平年より早く晴れる日が多くなる一方、東北では7月上旬に、梅雨末期の大雨に注意が必要としている。