ディー・エヌ・エー(以下 DeNA)は、2021年8月(予定)に拠点体制を変更し、本社を移転することになったと発表した。
DeNAはこれまで、渋谷ヒカリエに本社を構え、初台や新潟などにもオフィスを展開していたが、本社をWeWork渋谷スクランブルスクエアに移転し、新たに神奈川県の横浜にも拠点を構えるとのことだ。
■新本社概要
・物件名: WeWork渋谷スクランブルスクエア 40階(1フロア)、37・39・41階の一部
・住所:東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号
・移転時期:2021年8月(予定)
■新拠点概要
・物件名:関内新井ビルディング 5・6階
・住所:神奈川県横浜市中区尾上町1丁目8番地
・移転時期:2021年8月(予定)
移転の背景
DeNAは、2021年4月に刷新した「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」のミッションのもと、エンターテインメントと社会課題領域の両軸を中心に事業を展開している。
1999年の創業以来インターネット領域で挑戦を繰り返し、AIを駆使し、今ではバーチャルだけではなく社会や公共に関わるリアルの事業まで手がけているとのことだ。
2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で想定を上回るような社会変化があり、DeNAとしてもリモートワーク化の加速など、様々な働き方の変革があったという。
リモートワークの積極的な推進により出社率は6%以下(2021年3月の本社の平均出社率)に抑えることができ、高いパフォーマンスを保ったまま事業を運営することができているとのことだ。
今回、アフターコロナにおいても、リモートワークは継続する見込みで、オフィスの効率化と社員の多様性のある働き方を推進するために本社の移転と新拠点を構えることになったとしている。
―渋谷の本社、横浜の新拠点について
DeNAが創業まもなくから本社を構える渋谷は、IT企業として重要な地であると考えているという。新しいサービスを生み出すためには常に新しい感性に触れることも必要で、渋谷はそういった刺激を多く受けられる点が大きな魅力であるとのことだ。
また、リモートワークが浸透し、新しい働き方への対応が必要になるなかでも、目的に応じて『集まる場』としてのオフィスの場所は重要性が高いと考えており、アクセス性の良い渋谷に引続き本社を構えることにしたという。
そして、スポーツやスマートシティを中心にさまざまな事業で神奈川に根ざして事業展開するために、横浜にも拠点を持つことになったとしている。
また、WeWork渋谷スクランブルスクエアを本社に選んだ理由は、オフィスの縮小・拡張などにも柔軟に対応でき、WeWorkの国内外拠点を活用した多様な働き方も可能になるためとのこと。
1フロアの区画を全て利用することなどで、入退室の制限などによるセキュリティを担保することも可能であるという。
―多様性を尊重し、活かし合うための「柔軟な働き方」の実現
DeNAは多様な事業を展開していることと、多様な人材が集まっていることが特徴であるという。
現在は、リモートワークを織り交ぜた新しい働き方にシフトしているが、Delightに真っすぐ向かうチームであるために対面コミュニケーションも必須であると考えている。リモートワークを織り交ぜた新しい働き方の実現により座席の縮小による効率化は図るが、オフィスという場を大切にし、社員同士の繋がりを生むコミュニケーションスペースの創出や働きやすい設備や機器の整備等、場の創出を行っていく予定とのことだ。
本社の移転と新拠点の設置により、個々の状況や場面、目的に応じてリモートワークと出社の良い部分を活用して働ける”柔軟性”を持ち、人や事業部の多様性を尊重し、活かし合うとしている。