楽天証券と楽天銀行は、2021年4月4日注文分より、両社の口座連携サービス「マネーブリッジ」の自動入出金(以下、スイープ)機能の対象商品を拡充し、新たに米国株式取引(円貨決済)にも利用できるようになったことを発表した。

「マネーブリッジ」は、楽天証券と楽天銀行の口座連携サービスで、2021年1月時点で200万人を超えるユーザーが利用しているという。

両口座を持っている人であれば誰でも無料で申し込みが可能で、設定が完了すると、楽天銀行の普通預金に年0.10%(税引き後 年0.079%)の優遇金利が適用されるなど様々な特典が利用できるようになる。

今回、米国株式取引においても利用可能になった「マネーブリッジ」のスイープ機能は、証券口座で株式や投資信託などを注文する際に自動的に銀行口座から資金が移動し、売却(返済)後に証券口座に現金が入ると自動的に銀行口座に資金が移動する利便性の高い機能であるとのことだ。

昨今、米国株式投資への注目が高まる中、楽天証券は、2020年2月に米国株式の注文受付時間を大幅に拡大、2020年4月末にはスマートフォン向けトレーディングアプリ「iSPEED🄬」に米国株式取引機能を追加し、主要ネット証券で初めて、国内株式・米国株式の取引を1つの画面で行えるアプリの提供を開始するなど、米国株式取引のサービスの拡充に取り組んできた。

その結果、2020年の楽天証券の「米国株式」サービスは、約定件数が前年比11倍、取引したユーザー数が同5倍になるなど、急成長を遂げている。

今回、かねてより多くの要望があった米国株式取引の「マネーブリッジ」のスイープ機能への対応により、入出金手続きが不要となり、これまで以上にスムーズに米国株式を取引できる環境が整ったとのことだ。

また、同対応に加え、証券口座内の日本円/米ドルの両替サービス「リアルタイム為替取引」の時間帯を大幅に拡大し、朝8時から翌朝6時の間、いつでも両替が可能に。

今後も、ユーザーのニーズに応えるため、継続的に米国株式における取引環境の改善を行っていく予定であるとしている。

両社は、「マネーブリッジ」をはじめ、「楽天エコシステム(経済圏)」の強みを活かした連携サービスを展開し、楽天証券は2020年12月に前年同期比35%増となる500万口座を、楽天銀行は2021年1月に国内インターネット銀行で初となる1,000万口座を突破するなど、顧客基盤を拡大している。

オンラインでの取引が完結できる両社のサービスは、場所を選ばずいつでも利用可能なため、新型コロナウイルス感染症拡大予防における外出自粛時や新しい生活様式においても、多くのユーザーに継続的に活用されているとのことだ。

楽天証券および楽天銀行は、楽天グループの強みを活かしたサービスの連携を図ることで、従来のインターネット銀行やインターネット証券にはない、付加価値の高いサービスをより多くのユーザーに提供していくとしている。

■「マネーブリッジ」のイメージ

■「マネーブリッジ」について

● 優遇金利の適用:
楽天銀行の普通預金金利が年0.10%(税引き後 年 0.079%)に
●スイープ機能でシームレスな取引が可能に
・楽天証券での取引時の不足金を楽天銀行の預金残高から自動入金
・楽天証券口座にある資金を、毎営業日夜間に楽天銀行へ自動出金、出金された資金は優遇金利が適用される普通預金へ自動預け入れ
●ポイントが貯まる:
楽天銀行の「ハッピープログラム」にエントリーすると、楽天証券の取引に応じて「楽天ポイント」が貯まる