トライアングルは、日本遺産・国史跡の無人島「猿島」を中心とした横須賀ベイエリアの「夜間・早朝」活用の取り組みを実施したと発表した。

猿島は都心から1時間で行ける無人島ということで、今まで「昼間」の集客を主眼にしていたが、「夜間・早朝」における「密を避けた貸切利用」の新たな観光コンテンツを開発することにより、横須賀ベイエリアの滞在時間拡充、より旅客の注目度を高めると同時に横須賀市の魅力を広く伝え、旅客の周遊による地域経済へのプラスの効果が期待されるとのことだ。

今回、「無人島レストラン」「猿島ナイトツアー」「YOKOSUKA軍港めぐりカクテルクルーズ」を夜間に、そして「無人島サンライズツアー」を早朝のコンテンツとして取り組みのデモを開催してきたという。

なお、早朝および夜間に国による「緊急事態宣言」の発出および延長、県による外出自粛要請により、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、同企画は一般募集を行わず、「関係者のみのデモ」で縮小実施となったとしている。

<概要>

実施日時およびコンテンツ
●2021年2月21日
「無人島レストラン」「猿島ナイトツアー」「YOKOSUKA軍港めぐりカクテルクルーズ」

●2021年2月27日
「猿島サンライズツアー」
実施場所:猿島

無人島レストラン

夜間の猿島を比較的少ない人数で「1組限定の貸切」にし、対岸である横須賀市の夜景を堪能できるとともに、地元食材を用いたディナーやシーサイドBBQ等の飲食など〝島時間〟をたっぷりと楽しめるなど、猿島の歴史や自然の違った一面を体験。

猿島ナイトツアー

夜間の猿島で、少人数で「貸切ガイドツアー」を開催。島全体が旧軍の要塞となっている現状を最大限に活かし、初となる夜間の島内ガイドを実施。

また、「国史跡」である猿島の要塞跡の一部のライトアップを実施。

カクテルクルーズ

海上自衛隊と米海軍基地をめぐる日本有数のクルージングツアーである「YOKOSUKA軍港めぐり」でも、夜の時間帯を活用。

汐入桟橋を出発し、海上自衛隊が日没に行う〝自衛艦旗降下〟を船上から見学し、その後海上自衛隊と米海軍基地、ヴェルニー公園の明かりと艦船などを見ながら、三浦半島の食材を使った軽食とカクテルなどの飲食を楽しめるカジュアルなクルーズ。

無人島サンライズツアー

前日に市内に宿泊し、早朝の日の出の時間に猿島へ渡り、少人数のグループで島を貸切。

静寂の中で波音を聞きながらの朝ヨガなどで思い思いの時間を過ごし、地元食材をふんだんに用いた朝食を提供。

<背景>

日本遺産である「猿島」では、史跡散策やバーベキュー、海水浴などの需要に対し、「都心から1時間で行ける無人島」であることを季節ごとに積極的にPRするとともに、ガイドが歴史や文化を丁寧に伝える「猿島探検ツアー」を開発するなどの事業を展開してきた。

また、海上自衛隊および米海軍の艦船を同時に見ることができる「YOKOSUKA軍港めぐり」では、日本有数のレアなクルーズとして人気を得てきたという。

両コンテンツとも、「観光立市」の政策を積極的に推進している横須賀市をはじめ、地元企業等とのコラボレーションにより、集客を行っているとのことだ。

横須賀市東部のベイエリアは、日本近代遺産が随所にあるなど、横須賀市も積極的にPRしてきた観光地であり、今までは「昼間」の観光を意識した集客を主眼にしてきた。

しかし、withコロナの時代にあっては、より少人数で密を避け、旅客の記名性を高めることができる「夜間・早朝」の時間帯の観光コンテンツを開発することにより、この時間帯ならではの歴史や自然環境等の見せ方ができることになると同時に、今まで比較的弱かった横須賀地域での宿泊を伴う観光にも新たな光を当てられるものになるという仮説のもと、同事業を企画したものであるとのことだ。

なお、同事業は観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施しているとのことだ。