KDDIは2021年2月25日から、自然災害時に携帯電話の利用が困難となったエリアでの早急な通信復旧を目的として、「水陸両用車」「四輪バギー」 を国内通信事業者として初めて導入すると発表した。

「水陸両用車」

長期間にわたる降雨などにより浸水された地域の通行に活用。

  • 陸上および水上で走行可能な車両
  • 浸水エリアでの復旧機材運搬や復旧要員を現地へ派遣
  • 浸水だけでなく、自然災害であらゆる散乱物に覆われた悪路でも進入可能
<浸水エリアの様子 (熊本県国道219号線)>

「四輪バギー」

災害現場への進入を阻む、倒木や散乱物、崖崩れなどで幅員が狭められた道路通行に活用。

  • 水陸両用車よりも小型な全地形対応型車両
  • 通常車両と比較し、道幅の狭い道路へ進入可能
<道路崩落で道幅が狭められた様子 (熊本県葦北郡)>

これにより、浸水被害が広く発生したエリアなどにおける復旧要員と機材の運搬が可能になり、迅速な通信の復旧が期待できる。

また、今回導入した本機材に加え、ヘリコプター基地局など空で活躍する機材もあわせ、災害の発生から対策までの一連の流れを訓練する「2021 KDDI災害対策訓練」を2021年2月25日に宮城県で実施するとのことだ。