楽天は、医療機関と提携し、企業や自治体、病院、介護施設、学校などの団体を対象に提供する唾液PCR検査「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」を、沖縄県へ提供開始した。
今回の提供は、沖縄県内の離島地域における介護サービス事業所に対して行うものであり、当該地域で生活する人々の健康管理、また症状がない場合でも家族や他者への感染を防止し、ひいては社会的な感染拡大を抑え込むことを支援する。
一般的に検体輸送が難しいとされる離島地域においても、同社のサービスを利用することで、検査実施が可能になるとのことだ。
同PCR検査用キットの検査では、キットの配送から自宅や職場での安全な検体採取、指定配送事業者を通じた検体輸送、検査結果の通知までに関わる運用を一気通貫に整備しており、医療機関の検査提供負担を低減するとともに、導入先における従業員や利用者、住民等の健康の一括管理を支援するという。
沖縄県は、新型コロナウイルス感染症対策のひとつとして取り組む「沖縄県新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業」の「介護サービス事業所・施設職員向け 新型コロナウイルス感染症PCR検査」において、同PCR検査用キットを採用した。
これにより、対象となる県内の離島地域における介護サービス事業所の施設職員は、同PCR検査用キットを用いた検査を無償で受けられるようになる。
また、宮古島市等が個別に行う新型コロナウイルス感染症対策の取り組みにおいても同PCR検査用キットが採用されている。
離島地域における各市町村において、対象となる介護サービス事業所への新規入所者は、同PCR検査キットを用いた検査を無償で受けられるようになるとのことだ。
いずれの取り組みも、県内の医療機関と提携して実施されるため、「陽性」の結果が出た場合も、提携医療機関による事後ケアを受けることができるとのことだ。
楽天は今後も、企業・団体の職場における衛生管理や労働環境維持を、医療機関の協力を得ながら支援していくとしている。