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アサヒビール、被災地域の大麦によるウイスキー原酒の製造を開始

アサヒビールは、HOPEから原料となる大麦を仕入れ、2022年よりウイスキー原酒の製造を開始すると発表した。

まずはウイスキー製造の準備段階として、原料の一部となる同年分の「希望の大麦」を6月に収穫し、その後、グループ会社であるアサヒビールモルトのもとで製麦作業を行う。

希望の大麦プロジェクト

今回の取り組みは、「希望の大麦」の収穫量が増え、新たな使用用途や販売先を検討していたHOPEと、地域の原料を使って原酒を製造することで、地域の活性化に貢献したいと考えたニッカウヰスキーの思いが合致したことで実現。

今後、ウイスキーの商品化を目指し、2022年からニッカウヰスキー仙台工場で仕込み作業を開始することで東北の活性化に繋げていくとのことだ。

アサヒグループはHOPEと共同で2014年から「希望の大麦プロジェクト」に取り組んでいる。

このプロジェクトは、東日本大震災で被災した宮城県東松島市の沿岸部の津波被災土地で大麦を栽培し、土地の有効活用を目指すもので、8年目を迎える。

これまで同プロジェクトでは、大麦の栽培面積や生産量を拡大し、大麦を活用した菓子やクラフトビールなどの商品化を通して、東松島市の産業発展に取り組んできた。

その結果、2020年までの大麦の総収穫量は150tを突破し、栽培面積はプロジェクト立ち上げ当初の1.4hから約14倍の19haまで拡大、プロジェクト当初からの目的である津波被災土地の活用に大きく貢献することができたという。

今後、「希望の大麦プロジェクト」はHOPEが主導する地域に根ざした産業として、さらなる発展に向けた取り組みを進めていくとのことだ。

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